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薄型・軽量・高コスパでパワフルなゲーミングノートPC欲しくない?「MSI Cyborg14 A13V」シリーズならゲームも動画制作も両方いける!

メモリ64GBの14インチ/Core i7/GeForce RTX 4060 Laptop GPUモデルを検証 text by Windlass

 22.3mmの厚さに重量1.6kgと、薄型で軽量のゲーミングノートPCを探している人にピッタリな「Cyborg 14 A13Vシリーズ」。

 その中から、14インチ/144Hzのゲーミング液晶にCore i7-13620H + GeForce RTX 4060 Laptop GPU、さらに64GBもの大容量メモリを標準搭載した型番「Cyborg-14-A13VF-4001JP」のモデルを取り上げる。公式価格は217,800円(3月31日までの限定価格、通常価格は229,800円)。

 「Cyborg 14 A13Vシリーズ」は同社のミドルスペックモデルに位置する製品で、ただ軽いだけではなく、コンパクトな筐体に求められる性能や大容量メモリのような尖った部分も詰め込んだモデルとなっている。今回取り上げる検証機を例に、薄型・軽量・高コスパな「Cyborg 14 A13Vシリーズ」がどのようなパフォーマンスと特長を持っているのか紹介しよう。

Core i7-13620H + GeForce RTX4060 Laptop GPU搭載でメモリはなんと64GB1.6kgで持ち運びやすさも特徴な最新ゲーミングノートPC

 今回のレビューで紹介するのは「Cyborg 14 A13Vシリーズ」の型番「Cyborg-14-A13VF-4001JP」のモデル。

 本製品のパッと見でわかりやすい特徴を上げるなら、筐体デザインになるだろう。「サイバーパンクの世界にインスパイアされた」とされており、底面や入出力インターフェイス部分、液晶パネルのサイド部分などに半透明素材を使用したスケルトンデザインになっている。全体的なトーンはシンプルで落ち着いた方向性だが、こうしたアクセントが取り入れられている部分はゲーミングPCらしさを感じさせられる。

「サイバーパンクの世界にインスパイアされた」という「Cyborg 14 A13Vシリーズ」
全体的なデザインはシンプルで落ち着いたトーンでまとめられている
底面パーツスケルトン仕様になっており、吸気口やヒートパイプなどが確認できる
側面にもクリアパーツが使用されており、デザインのアクセントになっている

 搭載CPUのIntel Core i7-13620Hは、10コア(6P-core+4E-core)/16スレッドのモデル。ターボブースト時は最大4.90GHzで動作する高性能なもので、シングルスレッド性能が求められるシーンはもちろん、E-coreも含めれば16スレッドとマルチコア性能が求められるシーンにも対応できる使い勝手の良いモデルだ。

 搭載GPUのNVIDIA GeForce RTX4060 Laptop GPUは、GeForce RTX 40シリーズのミドルクラスに位置するモデルで、超解像やフレーム生成をサポートするDLSS3に対応しており、新しいゲームでより性能を発揮できる。ハードウェアエンコーダーの第8世代NVENCを備えることで、AV1形式のエンコード/デコードもサポートとしており、動画配信や動画エンコードなどのクリエイティブ用途でも活躍する機能を備えている。

 CPUとGPUの性能をしっかりと発揮するため、シェアヒートパイプを用いた専用設計のノートPC内蔵強冷クーラーが採用されており、長時間安定して高パフォーマンス状態を維持できるとされている。

10コア(6P-core+4E-core)/16スレッドのIntel Core i7-13620H
ミドルクラスで性能バランスの良いNvidia GeForce RTX4060 Laptop GPU

 「Cyborg-14-A13VF-4001JP」は標準で64GB(32GB×2)のDDR5メモリが搭載されており、ミドルクラスのゲーミングノートPCとしては尖った部分を感じさせる仕様になっている。

 オフィスアプリやブラウジング、軽めのゲームなら16GBあれば困ることはあまりなく、高負荷な大作ゲームやアプリ単体でのクリエイティブ作業なら32GBならまず安心。動画配信や動画編集など複数のアプリケーションを並走して使うようなクリエイター用途も想定した場合は64GBあたりがおすすめ。メモリ容量は16GB/32GB/64GBとバリエーションモデルが用意されているので、自分の用途にあったメモリ容量のモデルを選んで欲しい。

 ストレージはPCIe Gen4に対応した高速なM.2が搭載されている。「Cyborg-14-A13VF-4001JP」に搭載されているSSD容量は1TBで、ゲームやクリエイター用途でカジュアルに使う分には困らない容量だろう。

Cyborg-14-A13VF-4001JPはメモリを標準で64GBも搭載
SSDはPCIe Gen4のNVMe SSDで、ゲームでもクリエイター用途でも速度が活かされるだろう

 液晶パネルは14インチ/WUXGA解像度(1,920×1,200ドット)のものが搭載されており、フルHDよりも縦方向に広い。比率は16:10で、フルHDと比べて違和感なく使うことが可能で、仕事やプライベートで資料を見たりブラウザを使う際は快適になる面もあるだろう。

 表面はノングレア処理が施されており、最大リフレッシュレートは144Hz。ゲーミングモデルらしく、高速かつなめらかな表示が可能だ。

14インチ/解像度1,920×1,200ドットのパネル、カメラやマイクが取り付けられているパネル上部以外は狭額縁のデザイン
リフレッシュレートは144Hz対応、ゲームに好適なパネルが採用されている

 薄型・軽量というのも「Cyborg 14 A13Vシリーズ」の大きな特徴。

 薄さ22.3mmで14インチサイズに重さ1.6kgとコンパクトで、持ち運びやすいサイズと重量にまとめられている点は好印象だ。薄型軽量のゲーミングノートPCは高級モデルなどがほとんどなので、ミドルクラスにも選択肢が増えることを歓迎するユーザーは多いだろう。

 バッテリー動作時間は、JEITA3.0基準で動画再生時6時間、アイドル時9時間となっている。バッテリーをカットすることで軽量化しているモデルではないので、モバイルノートとしても十分活用できる稼働時間が確保されている。

厚さ22.3mm/重量1.6kgで、ゲーミングPCとしては薄型軽量で好印象
実際に横から見ると、ビジネスノート的な薄さ
コンパクトでモバイルノート的に持ち運びできる
付属のACアダプタは容量120Wで14cm×6.9cmほどと小ぶりで、持ち運びもしやすい

 キーボードのバックライトは水色単色に光るタイプで、視認性も高い。筐体デザインの部分でも触れたが、WASDなどゲームによく使用するキーなど一部のキートップがクリア素材でつくられており、スケルトンデザインと取り入れたものになっている。

ゲーミングキーボードらしく水色に光るキーボード
WASDのほか一部のキートップがクリアになっている

 インターフェースは、映像出力に対応したUSB 3.2 Gen2 Type-Cポートのほか、USB 3.2 Gen1 Type-Aポート(2系統)、HDMI出力、オーディオコンボジャック、1Gbps対応のLANポートを備える。サブモニターなどを繋げたりするのにも扱いやすい構成となっている。

左側面には、USB 3.2 Gen1 Type-Aとオーディオコンボジャックが搭載されている
右側面は、映像出力対応のUSB 3.2 Gen2 Type-Cポートに、HDMI出力、USB 3.2 Gen1 Type-Aを備える
背面側には有線LANポートを備えている

 最後に表で今回使用している「Cyborg-14-A13VF-4001JP」のスペックを紹介しておく。なお、「Cyborg 14 A13Vシリーズ」には本機以外にもバリエーションモデルが複数用意されており、GeForce RTX 3050 Laptop GPUを搭載した最小構成モデルであれば約16万円ほどから購入できる。

 また、MSI公認サポート店では、ゲーミングノートPC購入時または購入後にSSDやメモリの増設/換装を行うことができる。ユーザーの手によって行った場合は保証外の行為となりその後のサポートが受けられなくなるが、MSI公認サポート店のサービスであれば、保証を失わずに増設/換装してもらうことが可能だ。

MSI Cyborg-14-A13VF-4001JP
CPUCore i7-13620H(10コア(6P-core+4E-core)/16スレッド)
GPUGeForce RTX 4060 Laptop GPU 8GB GDDR6
メモリDDR5 64GB(32GB×2)
ストレージM.2 NVMe SSD 1TB
インターフェイスUSB3.2 Gen2 Type-C(映像出力対応)×1、USB3.2 Gen1 Type-A ×2、HDMI×1、オーディオコンボジャック ×1
無線機能Wi-Fi 6E(11ax) + Bluetooth 5.3
ディスプレイ14インチ/1,920×1,200ドット
OSWindows 11 Pro
本体サイズ314.7×233.6×22.3mm
本体重量1.6kg
製品本体国内保証1年

シングルコア性能もマルチコア性能もCore i7らしい性能様々な用途に使えそうな10コア/16スレッドのCore i7-13620H

 ここからは「Cyborg-14-A13VF-4001JP」が実際にどれくらいの性能を持っているのか、ベンチマークやゲームなどを使い確認していこう。

 最初、CPUがどの程度の性能を持っているのか、定番のベンチマークソフトのCinebench R23で確認してみた。

 ベンチマークのスコアは、マルチスレッド性能が14,284、シングルスレッド性能が1,830で、今時のCPUらしい高性能な数値となった。シングルスレッド性能が要求されることが多いゲームはもちろん、レンダリングなどクリエイター用途で重視されるマルチスレッド性能も高いので、用途を問わず大抵のことは快適に動作させることができるだろう。

大作ゲームもオンラインゲームも十分遊べる性能GeForce RTX 40シリーズのDLSS3対応ゲームはより快適に

 CPU単体の性能が高いことは分かったが、「Cyborg-14-A13VF-4001JP」が実際のゲームでどの程度パフォーマンスが発揮できるのかも見て行こう。まずは重量級PCゲームの代表格ともなっているサイバーパンク2077から。

サイバーパンク2077
今回はベンチマークモードを使用してテストしてる

 フレームレートの計測は、ゲーム内ベンチマークモードを利用し、解像度はWUXGA(1,920×1,200ドット)で行っている。

 画質設定レイトレーシング:ウルトラの状態で計測した際の平均フレームレートは58.65fpsとなった。この際、本機はGeForce RTX 4060 Laptop GPUを搭載してるので、フレーム補完機能のDLSS Frame Generationが自動で有効化されており、DLSS品質は自動になっている。

 もう少しフレームレートを稼ぎたいところなので、ここからDLSS品質のみを自動からパフォーマンスに変更した際の平均フレームレートは73.52fpsに上昇した。「Cyborg-14-A13VF-4001JP」で高画質で快適に遊べる最高設定はこの辺りとなりそうだ。

レイトレーシング:ウルトラでDLSS設定をSuper Resolution、これでは平均60fpsを下回っている
DLSS設定をパフォーマンスに変更。平均73.52fpsとかなり快適に遊ぶことが可能に

 先月に大型アップデート「ブレイクアウト」が提供されたエーペックスレジェンズの性能も確かめてみた。

 画質はなるべく最高画質よりの設定にし、解像度はWUXGA(1,920×1,200ドット)の環境で行っている。フレームレートの計測にはCapframeXを使用した。

エーペックスレジェンズ
射撃場でフレームレートの確認を行った

 射撃場で一定の動作を繰り返してフレームレートを計測してみたが、計測結果は平均136.6fpsで非常に滑らか。エーペックスレジェンズはDLSS Frame Generation非対応なので、素のリアルなfpsとなるがしっかりと遊べる性能が発揮できている。エフェクトが多く重なるような場面でも、安定したフレームレートで遊ぶことができるだろう。

WUXGA(1,920×1,200)解像度/最高画質よりの設定では、少しフレームレートが落ちるシーンでも100fps以上で遊べる印象で、最終的に計測ツールでの平均フレームレートは136.6fpsとなった
計測ツールではより細かいデータが見られる、144Hz液晶との組み合わせを考えると十分な性能といるだろう

 なお、ゲームを起動しているときは当たり前のことではあるが、搭載クーラーのファンの回転数が上がるためそれなりに動作音がする。

 ただし、「Cyborg-14-A13VF-4001JP」はそこまで耳障りな動作音が発生するわけではないので、イヤホンやヘッドホンを使うユーザーなら気になることは無いだろう。また、ゲームが終了して負荷が下がった時にはファン回転数も短時間で下がるので、搭載クーラーの放熱性が良く、冷却性能が高いことも分かる。ファン回転数を自分でコントロールしたい場合は、ユーティリティのMSI Centerを使用して調整することが可能だ。

ゲームをしながらでも快適な配信ができる!GeForce RTX 40シリーズ搭載モデルのメリット

 動画配信を行いながらでもPCゲームが快適に動作するのか、配信ソフトのOBSとApex Legendsを使って性能を見てみよう。

 今回使用しているモデルに搭載されているGeForce RTX 4060 Laptop GPUはAV1形式に対応したハードウェアエンコーダーが内蔵されており、これを利用して配信性能を確認してみた。なお、OBSは配信時と録画時でほぼ同程度の負荷がかかるので、配信前に画質やパフォーマンスの調整を行いたい時は録画をして負荷を確認すると良いだろう。

OBSで録画テストを行い負荷を確認した
録画中でもエーペックスレジェンズは110fps前後で動作しており、ゲームをしながらでも快適に配信を行うことができるだろう
ゲーム録画時のGPUへの負荷、ハードウェアエンコーダーがしっかり活用されていることがわかる
PC全体のメモリ使用量は16.1GB、PCゲームの配信を考えている人はメモリは32GB以上のモデルをおすすめしたい

 配信する動画のサイズはWQHD(2,560×1,440ドット)、Apex Legendsの解像度はWUXGAで最高画質にしている。結果は上記の通りで、録画中でもゲームのフレームレートは110fps前後で安定しており、ゲームをしながらでも快適に動画配信が行えるスペックを持っていることが確認できた。

 なお、AV1形式は圧縮率が高いため、動画配信時のビットレートを抑えても高画質で配信/録画できる反面、負荷の高さからハードウェアエンコーダーや高いPCスペックが要求される。また、配信サービスによってはAV1形式が扱えるのは縦解像度が1440p以上とされていることも。つまり、この場合は実質的に動画配信で利用できるのはWQHD(2,560×1,440ドット)以上の解像度となり、この仕様の厳しさも高いハードルだ。しかし、これだけ性能が出るのであれば積極的に利用していきたいところだ。

7GB/sのSSDでゲームもクリエイター用途もカバー

 「Cyborg-14-A13VF-4001JP」には64GBのメモリが搭載されており、クリエイター用途にも適している点はスペックの紹介の節で触れたが、SSDも高性能なものが採用されている。

 今回の貸出機に搭載されていたSSDのステータスと速度は以下の画像の通りだ。シーケンシャルリードで7GB/s超えの速度が出ており、Gen4のSSDの性能をフルに活かすことができている。

検証機にはSamsung製のPCIe Gen4対応1TB SSDが搭載されていた。今回使用しているCrystalDiskInfoとCrystalDiskMarkは、MSIノートPCのイメージキャラクターである美星メイをフィーチャーしたベータ版のもので、デザインなどをフィックスした正式版が近日正式にリリース予定
速度は十分で、容量の大きなのゲームのデータ転送やクリエイター用途でも活躍してくれるだろう

 ストレージもこれだけ高性能であれば、ゲームでストレージが原因で速度が出ないといったことは無いだろうし、動画編集などのクリエイター用途でも快適に動作してくれるだろう。

 今回使用したCrystalDiskInfoとCrystalDiskMarkは、MSIノートPCイメージキャラクターである「美星メイ」コラボレーションエディションのベータ版。MSIに確認したところ、デザインなどを最終的に調整した正式版が後日ダウンロード可能になるとのこと。個人的に好みのデザインということもあるが、MSI製ノートPCのファンには是非使ってもらいたい。

薄型軽量でコスパも高い「Cyborg 14 A13Vシリーズ」CPU/GPU性能も良バランスでいろいろ使える1台

 ゲーミングノートPCでは薄型軽量となる22.3mm厚/1.6kg本体に、Core i7やGeForce RTX 40シリーズを搭載した「Cyborg 14 A13Vシリーズ」は、扱いやすさも考慮されたモデルだ。

 今回の検証で使用したモデルの「Cyborg-14-A13VF-4001JP」は、Core i7-13620H/GeForce RTX 4060 Laptop GPU/メモリ64GB/SSD 1TBという構成で23万円を下回っており、コストパフォーマンスの高い製品に仕上がっている。

 10コア/16スレッドのCore i7-13620Hはシングルスレッド性能もマルチコア性能も高く、ゲームはもちろんクリエイター用途や仕事などでも快適さを提供してくれるだろう。GeForce RTX 4060 Laptop GPUはDLSS3の機能が活用できるので最新ゲームと相性が良く、AV1形式もサポートするハードウェアエンコーダーのNVENCは動画配信や動画編集時に高い処理能力を発揮してくれるだろう。

 ゲームはもちろん、動画の編集や配信、普段使いと、マルチに活躍する高性能なモデルを探しているユーザーに是非検討してもらいたいゲーミングノートPCだ。