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古いノートPCで我慢するのはもうやめた!仕事も趣味もブーストする「MSI Modern 14 H/15 H」
オフィスアプリやブラウジングがストレスフリーで使える軽快さ text by 芹澤 正芳
- 提供:
- MSI
2024年7月23日 00:00
昨今のPCの進化により昔に比べるとPC利用時のストレスはかなり軽減された。日常的なPC利用、たとえば、Webサイトの閲覧や動画の視聴、Microsoft Officeを使ったちょっとしたオフィス仕事などで、動作がいちいち遅くてイライラする、ということはあまりないかもしれない。その一方で、「もっとパワフルなPCならもっと短時間に、もっとスムーズに作業は完了している」ということが多いのも確かだ。
そこで今回は、「普通のノートPC」と「パワフルなノートPC」の違いを解説していく。さらに、MSIのビジネス向けハイエンドノートPC「Modern 14 H/15 H」を使って、スタンダードなノートPCとどのような処理が、どう変わるのかOffice系、クリエイティブ系のベンチマークを使って比較。より快適なノートPCを求める人の参考になるはずだ。
PCの「パワフルさ」に影響するポイントとは
そもそも「パワフルなノートPC」とは何なのか。それを見きわめる上で知っておきたいのが、「CPU」、「メモリ」、「ストレージ」、「グラフィックス」のスペックだ。
まずは「CPU」。ノートPCで多く採用されているIntelのモバイル向けCPUの世代とグレードの見分け方を紹介しよう。たとえば、「Core i9-13900H」。“i9”の部分が大きなグレードの区分で、高いほうからi9→i7→i5→i3という序列になる。末尾のアルファベットは用途と仕様を表した分類。Hは“高性能”を表すもので、ほかには、“最上級&超高性能”を意味するHX、“性能と薄型軽量の両立”のP、“超低消費電力重視仕様”のUがある。
真ん中の“13900”は、前の2桁がCPUの世代、その後ろの数字は世代の中での序列で、数字が大きいほど性能は高くなる。これを合わせて読み解くと、Core i9-13900Hは「Intel第13世代Coreの上位CPU、ノート用の高性能仕様」と判断できる、というわけだ。
次は「メモリ」だ。種類としてはDDR4とDDR5があり、最新のDDR5のほうが基本的にデータ転送速度は高速だが、実際にはその差をハッキリと体感するのは難しい。メモリの場合、種類よりも重要なのは容量だ。大きなサイズの動画や画像のデータを編集する、複数のアプリを同時に起動して作業するなど、“重い”作業をするときにはメモリが不足する状態になりやすく、低速なストレージの一部を“臨時のメモリ”として使うことになり、動作がいつも以上にもっさりとしてしまうことも。一般的な用途でもメモリ不足の回避を考えるなら、16GB以上の容量を搭載しているノートPCがオススメだ。
データを保存するための記憶スペース、「ストレージ」もPCのパワフルさを決定付けるとても大変な要素だ。データ転送速度が遅いHDDを採用するノートPCは減っており、データ転送が高速かつアプリの起動などのレスポンスが非常によいSSDが主流だ。
ただ、SSDもモデルによって速度は大きく異なる。基本的にはハイエンドのノートPCには、高速なSSDが採用されるケースが多い。容量については用途によるが、オフィス用途なら500GBあればまずは合格ライン。大容量のデータをPC上にたくさん保管している、動画なども組み込んだ大掛かりなプレゼン資料をたくさん作る、クリエイティブアプリを使った業務が多い、などのように容量のかさむ用途が見込まれる場合は1TB以上を狙いたい。
4番目の要素、ゲームや動画制作などで求められる「グラフィックス」機能は、近年ノートPCでも重要視されることが少なくない要素ではある。グラフィックス機能を高めるためには、GPUと呼ばれる専用プロセッサの搭載が効果的だが、GPUを搭載するとコストがかなり上がる。また、ゲームや動画、写真編集など、効果を得られるアプリが限定的という現実もある。オフィスワークやWebやメディアの閲覧のような一般的な用途であれば、CPU内蔵のグラフィックス機能(Intel製CPUの場合はIris XeやUHDなどが該当)で十分だ。
薄さと耐久性を兼ね備えたModern 14 H/15 Hシリーズの紹介
ここまで「パワフル」と言えるノートPCのポイントを紹介してきたが、オフィスワーカー向けのノートPCでこの視点にガッチリと当てはまるのがMSIのビジネス向けノートPC「Modern 14 H/15 H」シリーズだ。高いスペックを備えているのはもちろん、ノートPCとして重要となる薄さや頑丈さも兼ね備えているのが大きな特徴になっている。
Modern 14 H/15 Hシリーズは、搭載するCPUやメモリ量によって複数のモデルがラインナップされているが、今回はModern 14 H D13MG(Modern-14-H-D13MG-1403JP)とModern 15 H C13M(Modern-15-H-C13M-1101JP)を例に細かく見てみよう。この2モデルは、サイズの違いこそあれ仕様的な共通点も多い。
CPUには、Intel13世代Coreの「Core i9-13900H」を搭載。パフォーマンス重視のPコアを6基、効率重視のEコアを8基備えるハイブリッドアーキテクチャーを採用し、14コア20スレッドというメニーコア仕様を誇る。さらに最大クロックも5.4GHzとモバイル向けとしては非常に高く、コア数を求める処理にもクロックの高さを求める処理にも強い。つまり、苦手な作業が少ない、ハイレベルな“汎用性”を持つCPUだ。グラフィックス機能は、CPU内蔵の「Intel Iris Xe Graphics」が採用されており、CPU内蔵グラフィックス機能としては必要十分な性能を持つ。
メモリはDDR4 32GB(16GB×2枚)と標準で十分な容量が搭載されている。ストレージに関しても高速なPCI Express 4.0 x4(Gen 4)のNVMe SSDが1TBと当面困ることのない容量だ。また、フランス人アーティストのロレイン・ソレとコラボレーションした描きおろしの壁紙を採用しており、メカメカしいイメージが多いゲーミングPCなどとは一線を画する。
Modern 14 H/15 Hでもっとも大きく異なるのがサイズだ。ディスプレイはModern 14 Hは14型で解像度はWUXGA(1,980×1,200ドット)、Modern 15 Hは15.6型でフルHD(1,980×1,080ドット)となっている。映り込みのないノングレアでリフレッシュレート60Hzという点は共通だ。
それに伴って全体のサイズもModern 14 Hは313.7×236×18.6mmで1.6kg、Modern 15 Hは359×241×19.9mmで1.9kgと一回り大きく、重たくなる。それでも、両方とも20mmを切る薄型ボディ。高性能なCPUを搭載すると大型の冷却システムが必要になるため、どうしても本体はゴツくなりがちなのだが、本機については、性能の高さと本体の薄さを絶妙のバランスで両立。衝撃や振動など厳しいテストをクリアする必要がある米国軍事規格のMIL-STD-810Hに準拠しているため、カバンなどに入れて持ち歩くにも安心できるタフさを持っているのも大きな特徴だ。
一方、サイズが異なることもあってインターフェース構成は若干異なる。Modern 14 Hは、左側面にThunderbolt 4×1、USB 5Gbps×1、ヘッドセット端子、背面にHDMI出力、USB 5Gbps×2、有線LAN(ギガビットイーサ)を備える。Modern 15 Hは、左側面にHDMI出力、USB 5Gbps×1、USB 10Gbps Type-C(映像出力、USB PD対応)、ヘッドセット端子、右側面にUSB 5Gbps×2、microSDカードスロットを備えている。なお、ワイヤレス機能はWi-Fi 6E&Bluetooth 5.3対応と共通だ。
なおバッテリー駆動時間は、Modern 14 Hが最大15時間(JEITA 2.0)、Modern 15 Hが最大8時間(JEITA 2.0)だ。
静音性の高いModern 14 H、性能重視ならModern 15 H
ここからは性能チェックに移ろう。比較対象として1世代前の「Modern 14 C12M」を用意した。こちらはCPUにCore i7-1255U(10コア、12スレッド)を搭載するモデルだ。詳しいスペックは下の表にまとめている。また、検証にあたり、動作は「MSI Center」アプリで自動的にパフォーマンスを調整する「スマートオート」を設定している。
モデル | Modern 15 H C13M Modern-15-H-C13M-1101JP | Modern 14 H D13MG (Modern-14-H-D13MG-1403JP) | Modern 14 C12M (Modern-14-C12M-603JP) |
CPU | Intel Core i9-13900H (14コア、20スレッド) | Intel Core i9-13900H (14コア、20スレッド) | Core i7-1255U (10コア、12スレッド) |
メモリ | DDR4 32GB(16GB×2) | DDR4 32GB(16GB×2) | DDR4 8GB(オンボード) |
GPU | Iris Xe Graphics (CPU内蔵) | Iris Xe Graphics (CPU内蔵) | Iris Xe Graphics (CPU内蔵) |
SSD | 1TB(NVMe) | 1TB(NVMe) | 512GB(NVMe) |
ディスプレイ | 15.6型 (1,920×1,080ドット) | 14型 (1,920×1,200ドット) | 14型 (1,920×1,080ドット) |
OS | Windows 11 Pro | Windows 11 Pro | Windows 11 Home |
まずは、CGレンダリングでCPUのパワーをシンプルに測定する「Cinebench R23」と一般的な処理をエミュレートしてPCの基本性能を測定する「PCMark 10」を実行しよう。
まずCinebench R23の結果だが、Modern 14 HとModern 15 Hは動画エンコードなど、CPUの各コアを並列動作させるマルチスレッド性能、アプリ起動時などの快適さにつながるシングルスレッド性能の両面で前世代から大きく性能を伸ばしていることが分かる。
次はPCとしての総合的な性能を測定するPCMark 10の結果だ。Modern 14 HとModern 15 HはCPU、メモリ、ストレージとも共通しているのでスコアは近くなる。比較用に用意した前世代のPCと比べると、表計算/文書作成中心のProductivity、写真や映像編集のDigital Content Creationで大きくスコアを伸ばしている。CPUの世代が上がったことによるパワーの差が出たと言ってよいだろう。
では、実際のMicrosoft Officeを動作させてさまざまな処理を実行する「Procyon Office Productivity Benchmark」ではどうだろうか。
アプリごとのテスト結果(Word/Excel/PowerPoint/Outlookの4項目)を見てみると、PowerPointのテストでは1.25倍ほどスコアが伸びているのが目を引く。スコアの内容を詳しくチェックすると、PDFや動画の書き出しで大きな差が出た。ボリュームのあるプレゼン資料を作る人ほど、性能差を体感しやすいだろう。もちろん、WordやExcelの処理もわずかだが高速化している。塵も積もれば山となるではないが、前世代より効率化するのは間違いない。
次にAdobeの「Photoshop」と「Lightroom Classic」を使ってさまざまな画像処理を実行する「Procyon Photo Editing Benchmark」を試してみよう。
前世代に比べてPhotoshopメインのImageRetouchingで1.6倍、Lightroom ClassicメインのBatchProcessingで1.3倍ほどスコアを伸ばした。クリエイティブワークのほうが、CPUパワーの差が出やすいと言える。
最後に動作音をチェックしておこう。Cinebench R23実行中に本体正面から10cmの位置に騒音計を設置して測定した。暗騒音は34.8dBだ。
前世代よりもCPUパワーは大きくアップしていながら、動作音は小さくなった。なかでも、Modern 14 Hはファンの音がほとんど気にならないほどだ。これは、右側面にポートを作らず排気口だけにし、背面の排気口と合わせて効率よく熱を逃がす構造になっており、ファンの回転数を上げなくてもしっかり冷却できるためだろう。
Modern 15 Hは主に底面で吸排気する構造で、両側面に排気口がないのでデザイン的にはスッキリとしているが、その分、ファンを回して冷却する必要があるのか、動作音はちょっと大きくなった。それでも前世代よりも静かなのはさすがの冷却力はしっかりと向上していると言える。
仕事もプライベートも充実させてくれる高性能&薄型ノートPC
14コア20スレッドの高性能なCPUを筆頭とする優れたスペックを20mm以下の薄型&頑丈ボディにまとめたことで、オフィスユーザーや一般的なファミリーユーザーがいつでもどこでも快適にPCが利用できる、というのが本機の最大の魅力。Modern 14 H/15 Hは基本スペックの多くが共通しており、実売価格も17万円前後と同じ。持ち運びやすさ、バッテリー駆動時間、動作音の小ささを重視するならModern 14 Hがオススメ。画面が大きく、テンキー付きキーボードや長時間の作業しやすさが重要ならModern 15 Hが快適だ。
当たり前ではあるが、多くの処理はCPUパワーがあったほうが早く終わる。オフィスユース、ホームユースにはハイエンドCPUは不要という人もいるかもしれないが、あらゆるシーンでサクサク動くこの軽快さは、日々の仕事や暮らしでPCをよく使う人なら「毎日のクオリティがワンランク以上向上した!!」と感じることだろう。ワンランク上のノートPCを求めるなら、Modern 14 H/15 Hシリーズをチェックしてみてはどうだろうか。