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「POWERED BY MSI」認証の小型ゲーミングPC「Thunder」を試す。10コアCPUとGeForce RTX 5060 Ti搭載で価格と性能のバランスが光る1台
DDR4採用の構成でコストを抑えつつ十分なパフォーマンスを確保 text by 芹澤 正芳
- 提供:
- MSI
2026年8月26日 00:00
PCパーツの価格上昇が続く中、ゲーミングPC選びでは「どこまで性能を求め、どこで価格との折り合いを付けるか」が以前にも増して重要になっている。そうした中で注目したいのが、ビックカメラでの取り扱いがスタートしたゲーミングBTO PCブランド「Thunder」の「TND-PBM-14I5-5060TI-003JP」だ。
価格を抑えつつ、フルHDからWQHDゲーミングまで狙える性能を備え、主要パーツにMSI製品を採用した「POWERED BY MSI」認証モデルとして安心感が高いのもポイント。早速実ゲームでの性能評価や動作音、冷却性能を含めたレビューをお届けしよう。
8GB版RTX 5060 TiとCore i5-14400Fという手堅い組み合わせ
Thunderは、インターコネクトが展開するBTO PCブランドで、ビックカメラ各店(6月末の開始時点では池袋カメラ・パソコン館、有楽町店、AKIBAなど6店。順次拡大予定)およびインターネット総合通販サイト「ビックカメラ・ドットコム」で取り扱われている。本稿で紹介するTND-PBM-14I5-5060TI-003JPは、サイズが210×369×448mmとミドルタワーとしてはコンパクト。奥行きが短いので設置しやすいのがうれしいところだ。
ゲーミングPCで重要なビデオカードには、NVIDIA最新世代の「GeForce RTX 5060 Ti」のビデオメモリ8GB版(GDDR7)を搭載。Blackwellアーキテクチャーを採用し、CUDAコアを4,608個備えるRTX 50シリーズのミドルレンジだ。搭載カードのブーストクロックは2,572MHzと定格どおりだった。
RTX 50シリーズは1フレームから最大5フレームをAIによって生成するマルチフレーム生成やモニターのリフレッシュレートや負荷状況に応じてフレーム生成数を切り換えるダイナミックマルチフレーム生成を可能にするDLSS 4.5をサポートしているのが大きな特徴と言える。
フルHDゲーミングでは高フレームレートを狙いやすく、タイトルによってはWQHDでも快適にプレイできる。重量級タイトルでは画質設定やアップスケーリング機能の活用が前提になるが、価格を抑えたゲーミングPCとしては現実的な落としどころと言える。
CPUは、Intelの第14世代Coreシリーズのミドルレンジモデル「Core i5-14400F」を搭載。6基のPコアと4基のEコアを備え、合計10コア16スレッドと最新世代のCPUではないもののゲーミング用途なら十分なCPUパワーを備える。2024年1月発売だが、手頃な価格かつTDP 65Wと消費電力や発熱も小さいため、現在でも根強い人気のあるモデルだ。
メモリとSSDはBTOにより容量を調整可能で、メモリは16GBまたは32GB、SSDは512GBまたは1TBが選択できる。今回テストするTND-PBM-14I5-5060TI-003JPは、メモリがDDR4 16GB×2枚の計32GB、SSDはM.2 NVMeで1TBをそれぞれ搭載するモデルだ。メモリに関しては、ゲームを起動しながらブラウザやDiscord、配信/録画ソフトなどを併用する場面でも余裕が出る容量だ。電源ユニットは80PLUS Bronze認証の650Wで、トータルのスペックから考えると十分な出力だ。
MSIのお墨付きによる安心感!「POWERED BY MSI」のBTO PC
一通り仕様を紹介したが、本機の大きな特徴は「POWERED BY MSI」認証を取得していることだ。これは、MSI製コンポーネントを採用したPCに対する認証プログラムで、MSIおよびパートナー企業のR&Dによる検証プロセスを経て製造される。
今回テストしたThunder TND-PBM-14I5-5060TI-003JPでは、PCを構成する重要な要素であるマザーボード、CPUクーラー、PCケース、電源ユニットの4点にMSI製品を採用している。ユーザーから見れば、パーツの素性が分かりやすく、MSI Centerなどユーティリティとの親和性も期待できる。BTO PCでは内部パーツのメーカーが見えにくいこともあるが、POWERED BY MSI認証モデルである点は、購入時の安心材料になるだろう。
ゲームはフルHD/WQHDなら高フレームレートを出せる性能
ここからは、実際の性能をチェックしていく。まずは、CGレンダリングでシンプルにCPUパワーを測る「Cinebench 2026」、PCの基本性能を測る「PCMark 10」を試そう。
Cinebench 2026のMultiple Threadsで3,338pts。旧世代のCPUとはいえ、10コア16スレッドというメニーコア仕様なので高めのスコアを出している。PCMark 10は、Web会議/Webブラウザー/アプリ起動の“Essentials”で4,100以上、表計算/文書作成の“Productivity”で4,500以上、写真や映像編集“Digital Content Creation”で3,450以上が快適度の目安とされているが、すべて2倍以上のスコアを出した。オフィスワークなど一般的な用途で、非常に快適に使えるのが分かる結果と言ってよいだろう。
続いて、実ゲームで性能を見ていこう。ここでは5本のタイトルを用意し、フルHD/WQHD/4Kの解像度でフレームレートを測定した。画質は基本的に最上位に設定している。各ゲームの測定条件は以下のとおりだ。フレームレートの測定についてはCapFrameXを使用している。
- Apex Legends
- 最高画質で、射撃訓練場の一定コースを移動した際のフレームレート
- オーバーウォッチ
- 画質“エピック”で、botマッチを実行した際のフレームレート
- マーベル・ライバルズ
- 画質“最高”、DLSS“バランス”、マルチフレーム生成4xで、ゲーム内のベンチマーク機能を実行した際のフレームレート
- アサシン クリード ブラック フラッグ RE:シンクロ
- 画質“最高”、DLSS“バランス”、マルチフレーム生成4xで、ゲーム内のベンチマーク機能を実行した際のフレームレート
- サイバーパンク2077
- 画質“レイトレーシング:オーバーライド”、DLSS“バランス”、マルチフレーム生成4xで、ゲーム内のベンチマーク機能を実行した際のフレームレート
フルHD解像度ではどのタイトルでも高いフレームレートを出しており、高リフレッシュレートのゲーミングモニターと組み合わせて、競技系に強い環境を作れるだけの性能があると言ってよいだろう。WQHD解像度でも快適にプレイできるだけのフレームレートが出ている。アサシン クリード ブラック フラッグ RE:シンクロは新しいタイトルだが、DLSSによるフレーム生成によって4Kでも高いフレームレートを達成できた。冒頭にも述べたとおり、フルHD~WQHDで快適なパフォーマンスが得られるPC性能を達成していると言ってよいだろう。
また、サイバーパンク2077のような重量系のゲームでは、画質設定を上げたり4K解像度にしたりするのは少々厳しい。重めのゲームの場合には、画質設定や解像度を上手く調整したいところだ。加えて、NVIDIA GeForce RTX 50シリーズのみが利用できるフレーム生成技術などを併用できれば、十分なフレームレートを確保できるだろう。
小型ながら冷却と静音性は良好
最後にサイバーパンク2077を10分間実行したときのCPUとGPUの温度をシステム監視アプリの「HWiNFO Pro」で測定した。CPU温度は「CPU Package」、GPU温度は「GPU Temperature」の値を追ったものだ。室温は26℃。
CPUは平均55.8℃、GPUは平均67℃とよく冷えていると言える温度だ。ミドルタワーとしてはコンパクトなPCケースながら、冷却力は十分に確保されている。長時間のゲームプレイでも余裕でこなせるだろう。
動作音も計測してみたが、サイバーパンク2077のプレイ中で、正面34.2dB、天面40.1dB、背面40.7dB。ファンの音は聞こえるが、十分静かだと感じられるレベル。動作音を気にする人も満足できるだろう。
手堅い仕様でコストを抑えつつも「POWERED BY MSI」で安心感をプラス!
Thunder TND-PBM-14I5-5060TI-003JPは、価格と性能のバランスを重視するゲーマーに向いた1台だ。Core i5-14400FとGeForce RTX 5060 Tiの組み合わせは、フルHDゲーミングでは余裕があり、WQHDでも多くのタイトルを快適に楽しめる。
PCパーツの高騰が続く現在、ハイエンド構成を追いかけると価格は一気に跳ね上がる。その点、本機はCPU/GPUともにミドルレンジの現実的な構成を採りつつ、DDR4メモリ32GBと1TB SSDで普段使いの余裕も確保している。さらに、「POWERED BY MSI」認証による安心感もプラス要素だ。
小型筐体ながら冷却性能と静音性も十分で、扱いやすいゲーミングデスクトップに仕上がっており、初めての本格ゲーミングPCとしても、古いPCからの買い替え候補としても、検討する価値のあるモデルだ。一部のビックカメラ店頭で実機を見ることも可能なので、気になる方は一度チェックしてみていただきたい。

















