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中古なら憧れのモバイルノートPCが5万円以下で!SSDと8GBメモリで大満足

スタバで薄型ノートPCを取り出す“できる男”になりたい!
その夢、中古PCがかなえます

 カフェで颯爽とノートPCを取り出し、スマートに仕事をこなすビジネスマンたちに憧れるも、モバイルノートPCの価格の高さに歯がみしたあの頃。しかし中古であれば、憧れのモバイルノートPCを格安で手に入れることができる。

 今回は中古市場に出回るモバイルノートPCの実体と選び方のコツ、そして実際に購入したノートPCの使い勝手などをレポートしよう。

軽量、コンパクトだがパワフルなモバイルノートPC。今回はLenovoのThinkPad X240を中古ショップにて4万円台半ばで購入してみたが、その満足度にビックリ!

 モバイルノートPCについて大雑把に説明すると、重さが1.5kg未満で、12~14型の液晶サイズを搭載する薄型のノートPCと言える。軽量でビジネスマンや学生が持ち歩くバッグにもスッと収納できるため、いつでもどこでも作業できるという利便性がある。

 ただ、この手のモバイルノートPCは値段が「高い」。最近のA4サイズホームノートPCは高性能なCoreシリーズを搭載するモデルでも5~7万円から購入できるようになってきたものの、モバイルノートPCだと、おおむね10万円以上が相場だ。高性能で1kgを切るような超軽量モデルだと、20万円を超えるのもめずらしくない。こうしたモバイルノートPCの「高止まり」の状況は、10年以上前から変わっていない。

 しかし、中古を購入するなら話は別だ。モバイルノートPCは、とくに企業で一括導入されることが多いため、リース落ち品が中古市場に数多く出回る。その結果、中古ショップの店頭を覗くと、意外なほどの低価格で売られているのだ。

 パナソニックのLet'snoteシリーズや、今回購入したLenovoのThinkPad Xシリーズなどがその典型だが、5年以上前のモデルなら5、6万円で購入できることがある。憧れのMacBook Airも決して例外ではない。AppleのノートPCはWindows機に比べると若干高めではあるが、やはり7、8万円でそれなりのスペックのMacBook Airが購入できる。

憧れのMacBook Airが6万円を切る価格で購入できることもある(参考画像:パソコン工房より)

 5年ほど前(2014年)、PCの最新OSはWindows 8.1だった。ビジネス向けのPCではWindows 7もよく使われていた。現在の中古市場ではこうしたWindows 8.1や7世代のPCにWindows 10を再インストールして販売するケースが増えている。5年以上前のノートPCともなると、Windows 10がまともに動かないのではないか、と不安に感じるユーザーもいるだろう。しかしそうした心配は杞憂に近い。当時のモバイルノートPCのOSはWindows 7が主流だったが、Windows 7とWindows 10のシステム要件にはそれほど大きな違いがない。

CPUやメモリ、ストレージなど基本的な部分に関しては、Windows 7とWindows 10で必要な要件は変わらない

 つまりWindows 7が動作していたPCなら、おおむねWindows 10も動作すると考えてよいのだ。実際、Ivy Bridge世代やHaswell世代のCPUでも、Windows 10は問題なく動作する。この世代のノートPCだからと言って、OSの対応で悩む必要はまったくない。

5万円以下中古モバイルノートPC購入時はここに気を付けろ!

 選択肢が非常に多い中古モバイルノートPCのなかから、予算を抑えつつ仕事や学業で使いやすいものをゲットするには、どんな点に注意すればよいのだろうか。今回筆者が実際に購入したレノボの「ThinkPad X240」を例に取りながら説明していこう。

 このモデルは2013年の発売当時は最小構成で145,000円前後というモバイルノートPCらしい価格帯の製品だったが、2019年11月にパソコン工房のインターネットネットショップにて44,530円で購入できた。CPUはHaswell世代のモバイルCPU「Core i7-4600U」で、2コア/4スレッド処理に対応し、定格動作クロックは2.1GHz。メモリは8GB、SSDは240GBと現行のミドルレンジクラスのモバイルノートPCと比較しても遜色ないスペックだ。

レノボのThinkPad X240は、2013年に発売されたモバイルノートPCだ

 こうした中古モバイルノートPCを購入する場合、CPUに関しては最低限Core i3以上のグレードを搭載しているモデルを選択したい。型落ちのCPUであるため、現行の同ブランドのCPUより性能は落ちるが、現行のエントリーモデルのCPUより高速だ。一方、エントリーモデルに目を向けると、5、6年以上前のPentiumやCeleronは、コア数や動作クロックの点で現行の同ブランドモデルと比べると大きく劣るし、内蔵GPUの性能も低いので現在のアプリケーションの動作は苦しい場面が増えてくる。

ノートPCではSO-DIMMを利用することが多い。増設も視野に入れたいが、古い規格のメモリは現行規格のメモリほど安くないことが多い点は気に留めておこう。“4GBで十分”という確信が持てないなら、4GB以下でメモリ増設のできないモデルは避けるべし

 メモリは、8GB以上を搭載するモデルにこだわった。Windows 10を快適に利用するには、8GB以上のメモリが必要になるため、ここはマストと考えたほうがよい。自分で増設してもよいが、古い規格のメモリはパーツ市場で入手し難い傾向にある。また、モバイルノートPCにはメモリ増設ができないものもある(そうしたモデルの中古は特に安いので注意)。そうした理由から、初めから8GB搭載しているモデルを選んでおくのが無難だ。

 OSやアプリの起動、データの読み書きと言った操作の快適さを左右するストレージは、できるだけ高速なほうがよい。またモバイル環境で使うのであれば、衝撃への強さも欲しい。両方を満たすのはSSD。ちょっと前まではそれなりに値の張るパーツだったが、大きく価格が下がった結果、今やHDDをSSDに換装した中古PCが売られるほど。そのため、格安中古PC選びといえども積極的にSSD搭載機を狙いたい。今回のThinkPad X240でも240GBのSSDを搭載する。

 今回のThinkPad X240の液晶画面は12.5型で、解像度は1,366×768ドットだ。昨今の高解像度液晶の見やすさを考えると、フルHD(1,920×1,080ドット)パネルを搭載するモデルを選びたいところだったが、さすがにここまで揃った中古PCは選択肢が少ない上に、価格も6万円かそれ以上のモデルが多い。ここまで来ると新品との価格差が結構小さくなってくる。

今回のThinkPad X240の解像度は1,366×768ドット。この世代でもフルHDパネルは選択できたが、そのタイプの中古はちょっと高い(写真クリックで原寸大を表示)

 AKIBA PC Hotline!で中古ショップの店頭取材をしているスタッフによると、秋葉原の店頭では解像度1,366×768ドットの中古モバイルノートは人気カテゴリとのこと。あらためて考えてみると、決定的な違いは「出先でPCを使えるか否か」のはずだ。“予算が5万円しかないのでモバイルノートPCは買わない→出先で仕事や勉強はできない”、“解像度が低いけど持ち運びができる中古モバイルノートPCを5万円で買う→どこでも仕事や勉強ができる”という非常に大きな違いがあるのだ。実際のところ、フルHDとは快適さに違いはあるものの、1,366×768ドットでもビジネス書類の作成や編集程度なら十分対応できる。

Haswell世代でも使い勝手に遜色なし

 筆者は中古のモバイルノートPCの使用経験はあるが、ネットでの購入はじめてだったので、使用感がにじみ出ているようなノートPCだとつらいなあ、とは考えていた。

 しかし実際に届いたモデルは、目立つ擦り傷やひっかき傷などは見当たらず、一見すると使い込みの少ない普通のノートPCに見える。トップカバーを開けてみると、パームレストやキートップはキレイに清掃されている。これなら気持ちよく使っていけそうだ。

天板は、ごく一部かすれているように見える部分もあるが、全体的にはとてもキレイだ
パームレストやキーボード部分はしっかり清掃してある

 インストールされていたのはWindows 10 Home。発売当時はWindows 8.1か、そのダウングレード権を利用したWindows 7がインストールされているはずだが、後述するSSDへの換装時に、Windows 10をインストールしたのだろう。

トラックポイントの動きもなめらかでスムーズに操作できる

 この原稿の執筆も含め、一般的なビジネス書類の作成などを行なってみたが、作業性はまったく問題ない。ゆったりとしたフルサイズキーボードなので、ホームポジションを崩すことなくタイプできる。キートップの揺らぎはなく、タッチパッドがグラグラ揺れたり、操作に対する応答性が鈍い感覚もない。ThinkPadならではのトラックポイントを使ったマウスポインタの操作も、非常に快適だ。

 今回はCeleron G4930を搭載する自作PCと基本性能を比較してみたところ、PCの全体的な性能を計測できるPCMark 10では、自作PCのほうが優れていた。しかしCPUの処理性能を中心に計測できるCINEBENCH R20では、ThinkPad X240のほうが優れていた。PCMark 10で差が付いたのは、内蔵GPUの世代差による性能の違いに起因するものと思われる。このノートでゲームやクリエイティブアプリまで使おうとは思わないので、GPU性能は低くても構わない。

CINEBENCHのスコア
PCMarkのスコア
事務作業を想定したバッテリ持ち時間を計測する「Modern Office(PCMark10)」では、満充電状態から3時間2分という結果に

 ストレージはSSDなのでOSやアプリの起動は高速、Windows 10や本的なアプリの操作で不満を感じる場面はない。もちろん本格的なPCゲームのプレイはムリだが、外出先で書類作成をしたり、Webブラウザで情報収集したりする程度なら、まったく問題ない。正直、この世代のCPUの性能を侮っていた感すらある。

 搭載されていたのは、Micronの「Crucial BX500 SSD」の240GBモデルだった。現行モデルで使用時間も12時間と短かったので、ショップ側が換装したのだろう。ThinkPad X240の2.5インチシャドーベイはSerial ATA 3.0対応なので、最新の2.5インチSSDのパフォーマンスも100%引き出せる。

リード/ライト性能は、Crucial BX500 SSDの仕様に近い数値だ
SSDは、ほぼ新品と言ってよい状態だ

 妥協した液晶ディスプレイも、実際のところ普通のアプリを使う上ではほとんど問題はない。解像度が低いと言っても1366×768ドットのパネルなので、基本的にはボタンや操作バーが表示し切れないようなアプリは存在しない。ただ視野角が狭く、最近のIPSパネル搭載モデルに比べると色味があっさりしているのは残念ではある。

 裏フタを開けて中を見ると、ホコリやごみなどはなく、キレイに清掃されていることが分かる。古い中古PCだからと言って買い取り時のまま放置せず、内部までしっかりとクリーニングされていることが分かった。

内部もしっかり清掃されており、排気口からたばこのにおいが漂ってくるようなことはない

必要十分のモバイル性能、5万円でもここまで使える

 全体としては非常に満足感の高い買い物で、筆者の中の「中古PCに対する認識」が、また大きく変わった気がする。そう言えば筆者がWindows 10のInsider Previewのテストで利用しているのも、数年前にメイン機から引退させたHaswell世代のパーツで組み上げたPC。そう考えると、5、6年前のスペックでも、十分利用できると考えてよさそうだ。

 ただ、中古PCは個体差が大きく、同じモデルのPCでも今回のように状態のよいものばかりとは限らない。ショップ側で動作チェックや部品交換、清掃をしてるか、故障時のアフターサービスや保証体制を整えているかをしっかり確認してから購入したい。

編集部オススメの中古PC販売サイト

オーエープラザ(楽天市場)

 中古PCを自社工場でリフレッシュして販売。それだけでなく、HDDをSSDに換装したり、ビデオカードを追加してゲーミングPC化するなど独自に強化した製品が人気。プリンタと年賀状素材集をセットにした年賀状PCなど、ユーザーニーズを汲んだPCも用意する。

Qualit

 多くのITデバイスをレンタル提供する横河レンタ・リースが運営する中古PC販売サイト。リースアウトした商品を厳しいチェックを行ってから販売している。PCの状態が6段階で明示されているため中古でも外装までこだわりたい方にオススメ。また、中古としては長期の6カ月保証もある。中古Macも取り扱う。

パソコン工房

 パソコン専門店パソコン工房も中古PCを扱っている。自社で、組み立て、修理を行う同社のノウハウを活かして信頼性の高い中古PCを展開。中古Macの取り扱いもある。