取材中に見つけた○○なもの

高級PCケースの先駆け、星野金属の「MT-PRO2000」が登場した1998年

自作PCユーザーが憧れた懐かしのPCパーツ

当時、アルミ製のPCケースは非常に珍しいものでした(撮影:Flip-Flap)

 今回はアルミ製PCケースで一大ムーブメントを起こした星野金属工業(販売元:ソルダム)のPCケースを紹介します。当時、個人向けで3万円越えのPCケースはかなり高価な部類に入りましたが、実際に発売されるとハイエンドユーザーを中心に人気となりました(店名は当時のもの。すでに閉店しているショップもあります)。

WinDy MT-PRO2000

CPUクーラー「Windy」で知られた星野金属工業から発売された初のPCケースで、300W電源が付属していました。約35,000円という価格は安くはないものでしたが、発売後しばらくの間は品薄の状態が続きました。(撮影:ツクモパソコン本店II)

WinDy MT-PRO1000

星野金属工業のアルミケース第二弾。基本性能はそのままに内部構造を見直し、コストダウンを計ったモデルで、250Wまたは300W電源が付属していました。現在は電源付きのPCケースは少なくなりましたが、当時は電源付きが主流でした。(撮影:コムサテライト2号店とツクモパソコン本店II)
MT-PRO1000に増設できるHDDトレイや冷却ファンのセット。アルミ製のエンブレムも付属しています。(撮影:ツクモパソコン本店II)

WinDy MT-PRO700 Betty

星野金属工業初のmicroATXケース。付属の145W電源は着脱が容易な設計となっていました。(撮影:ツクモパソコン本店II)

カラーバリエーションも登場

アルミ素材の金属色と半透明のフロントパネルを組み合わせたMT-PRO2000のスケルトンモデル「MT-PRO2000S」(撮影:ツクモパソコン本店II)
スケルトンモデルのカラーバリエーション「MT-PRO2000DP」(撮影:ツクモパソコン本店II)
MT-PRO2000のブラックモデル「MT-PRO2000 Premium Black」。高級感のあるマットブラック塗装が施されており、価格は44,800円。(撮影:T-ZONE本店とツクモパソコン本店II)
外装にブラックアルマイト加工、内部もブラック塗装した数量限定モデル「MT-PRO1000 Premium Dark」。ブラックカラーのOptional Parts Kitを標準で搭載していました。価格は33,800円と上位モデル並み。(撮影:ツクモパソコン本店II)
外装がオータムレッド、内部がワインレッドのアルマイト加工を施した「MT-PRO1000 Dustproof Red」。ホコリの侵入を防ぐスポンジやフィルタカバーなどを新たに装備しており、価格は49,800円。(撮影:ツクモパソコン本店II)

 星野金属工業は2000年以降も新モデルを続々と発売していきますが、他メーカーもアルミ製のPCケースに参入し、デザインや機能、そして価格面の競争が激しくなっていきます。