取材中に見つけた○○なもの

転売ヤーが減ったから?ビデオカードの在庫が改善傾向、ただし価格は高値のまま

 年が明けてから在庫不足が深刻化していたミドルクラス以上のビデオカードですが、最近は多くのショップで在庫を見かけるようになっています。

在庫あります!

 以前は、ショーケースや陳列棚にビデオカードの在庫が無く、「売るモノが無い」という悲惨な状況でしたが、6月に入った頃から在庫状況は改善、一時は入手が困難だったGeForce RTX 3070/3080もモデル数は少ないながらも見かけるようになっています。

 複数のショップによると、商品の入荷状況は相変わらず不安定で、「次回入荷は未定」という状況は変わっていないようですが、転売目的と思われる人が減ったため、結果的に在庫が残るようになった模様。また、マイニング性能を落とした“LHR”版の登場も大量購入が減った一因のようです。

 確かに、以前は複数のショップでビデオカードを買い回る人の姿をよく見かけましたが、最近はその姿も減ったように感じます。また、GeForce RTX 3070 Tiの発売時も「ゲーム向けなど、本当に欲しい人が購入しているような印象を受けた」と話すショップスタッフは多く、“発売直後に全モデル売り切れ”という状況にはなりませんでした。

新GPU「GeForce RTX 3070 Ti/3080 Ti」も在庫あり

 このように以前よりも入手性は良くなったビデオカードですが、店頭価格は上昇したまま。値上がりの理由は仕入れ価格の上昇によるものですが、旧世代のGeForce GTX 1660 SUPERが6万円、GeForce GTX 1050 Tiが3万円など、昨年末の価格と比べると“暴騰している”という状況は変わっていません。

各店とも価格は上昇したまま

 ゲーミングPCの自作を考えている人にとって、厳しい状況はまだ続きそうです。