Athlon用オーバークロックツール「Afterburner!」デビュー

　Athlonを所有するパワーユーザーの間で以前から話題になっていた「Afterburner!」がついにアキバで入手できるようになった。これはAthlonの“Golden Fingers”などと呼ばれている端子部分に取り付け、動作クロックの倍率や電圧値を自由に設定するというマニアックなアダプタ。実質的にはAthlonのオーバークロック用ツールとも言うべきもので、メーカーのOUTSIDE LOOP COMPUTERも“The Athlon Overclocking Card”とハッキリうたっている。

　その「Afterburner!」の販売を始めたのはクロスオーバーとOVERTOP、そしてカクタソフマップの3店。クロスオーバーに関して言えば、昔からマニアックなジャンク品や中古品を販売するショップとして知られた老舗であり、「Afterburner!」との取り合わせは誰もが不思議に感じるところ。それだけに、同店では「Athlonのユーザー様 アフターバーナー入荷しました」と赤字で書いた大きな貼り紙を店先に出すなど、常連以外の客層向けという意味もあるのかアピールには力が入っている。

　「Afterburner!」自身は、基板上にロータリースイッチ付きの抵抗や電源コネクタ、信号コネクタなどが載ったシンプルなもの。これを、いわゆる「殻割り」した裸のAthlonにとりつければ、あとはいつでも自由にAthlonの設定がいじれてしまうというわけだ。これまでは直接半田ごてを使って抵抗を変えるなどの面倒な作業が必要だったが、この「Afterburner!」さえあれば、誰でもいとも簡単に設定が変えられるようになる。価格は確認できた範囲ではクロスオーバーが20,000円、OVERTOPが14,800円、カクタソフマップでは13,799円。やや値は張るが、Athlonのチューニングにハマっている人には魅力的なモノに違いない。

　なお、この「Afterburner!」の輸入販売元であるテクニカハウスジャパンでは、「Afterburner!」とAthlon 550MHzをセットにし、“Over 850-900MHz CPU”として販売する予定もあるそうだ。

　また、ヒロセテクニカル（ブロックC2-(e1)）でも、設定変更用のアダプタを自作するための部品として“Golden Fingers”に合うサイズのコネクタを単体で販売中だ。同店も自作PCとは直接関係がない電子パーツ専門店だが、昨年末から「AMD CPU overclockup用コネクター入荷」と書いた貼り紙を店先に出してアピール中。

　アキバでは、PCパーツショップ以外でもAthlon関連の注目製品が見つかるから面白い。

□Afterburner!（OUTSIDE LOOP COMPUTER）
http://www.outsideloop.com/afterburner.htm

[撮影協力:OVERTOP]