【 2000年1月22日号 】

SUPERMICRO製i840搭載マザーボード「PIIIDME」が発売に
DIMMと66MHz/64bit PCIをサポートしたDualマザー

PIIIDME66MHz/64bit PCI
【PIIIDME】【66MHz/64bit PCI】
i840デモ中
【i840】【デモ中】

 i840チップセットを搭載したマザーボードがSUPERMICROから登場した。i840マザーの第1弾はいきなりSlot 1用のDual対応マザーボードで、製品名は「PIIIDME」。メモリはRIMMではなくPC100 SDRAM DIMMに対応し、66MHz/64bit PCIのスロットを持つなどの特徴を持つ。

 ただし、初回の入荷量が極めて少量だったため、現状は入手するのが困難だ。

応用範囲の広いi840

 i840は、440GXチップセットの後継にあたるIntel製サーバー/ワークステーション向けの最新チップセット。Ultra ATA/66やAGP 4xといった最新の機能に対応しているほか、2チャネルのDirect RDRAMバスを備えることにより、1チャネルのみのi820に比べて2倍のメモリ転送能力(3.2GB/s)を持つ。また、複数のオプションチップが用意されており、82806AA PCI 64 Hub (P64H) チップを使うことで66MHz動作の64bit PCIバスに対応、また82804AA Memory Repeater Hub for SDRAM (MRH-S) チップを使うことでPC100対応SDRAMに対応するなど、応用範囲が広いという特長がある。

 なお、SDRAM DIMM使用時はMRH-Sの実装個数によって最大メモリ転送速度が異なり、2個実装時(各Direct RDRAMチャネルに1個ずつ)では最大1.6GB/s、4個実装時(各Direct RDRAMチャネルに2個ずつ)では最大3.2GB/sとなっている。ただし、転送速度の向上はDIMMの並列アクセスによるものなので、実際の転送速度はDIMMの装着状況にも左右される。

66MHz/64bit PCIスロットを搭載

 PIIIDMEは1個のP64Hと2個のMRH-Sを備えたPC100 SDRAM DIMMサポートのi840搭載マザーボードで、Slot 1用CPUのDual動作に対応している。また、10/100Base-TX対応のLANインターフェイスもオンボードとなっている。

 拡張バスの構成も豪華で、AGP Proスロットが1本、通常の33MHz/32bit PCIスロットが4本、P64Hによる66MHz/64bit PCIバスが2本用意されている。今週はちょうど66MHz/64bit PCI用のIwill製Ultra160 SCSIカード「SIDE DU3160」も登場しており、最新最速のPCI規格を試すにはちょうどいいタイミングだ。なお、このマザーボードが持つ2本の66MHz/64bit PCIバスは3.3V駆動タイプとなっており、5V駆動のみに対応したPCIカードは使用できないので注意が必要だ。3.3V駆動対応PCIカードは、カードエッジ部分のブラケット側1.5cmほどの位置に切り欠きが入っているので区別できる。

少量入荷で即売り切れ

 入荷したのはAZ’TECで、価格は44,800円。ただし入荷量が極めて少量だったため、22日(土)の夕方時点ですでに売り切れていた。23日(日)にも少量入荷する予定になっているものの、仕入れルートの違いから価格は若干上がり、46,800円程度になるそうだ。また、USER'S SIDE本店コムサテライト1号店では、それぞれ「2週間後に入荷予定」、「今月末に入荷予定」としており、これから徐々に流通量が増えていくことになりそうだ。

 なお、USER'S SIDE本店ではWindows 2000と組み合わせたデモを実施中。自分の目でパフォーマンスを確かめてみたいという人は同店に足を運んで見るといい。

□PIIIDME(SUPERMICRO)
http://www.supermicro.com/PRODUCT/MotherBoards/840/PIIIDME.htm
□i840(Intel)
http://developer.intel.com/design/chipsets/840/

[撮影協力:AZ’TECUSER'S SIDE本店]


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