【 2000年2月5日号 】

Athlon 550MHzの0.18μm版と750MHzコア版が出回る

0.18μm版AMD-K7550MTR51B A
52週物改造品

 Athlon 550MHzの0.18μm版が出回り始めた。0.18μ版のAthlonは750MHzからスタートした新製造プロセスのCPUだが、よほど生産がうまくいっているのか、下位モデルのAthlonも0.18μm製造への移行をはじめたようだ。

 新入荷のAthlon 550MHzを0.18μm版であると明示して販売しているのはソフトアイランド秋葉原店。価格は25,800円。正規代理店のお墨付きだそうで、確かにカバー表面にマーキングされている「AMD-K7550MTR51B A」というDynamic Marketing Product IDを調べてみると、データシートにしっかり0.18μm版のAthlon(Model 2)であると記載されている。最終桁がこれまでの“C”ではなく“A”に変わっているのが重要で、この“A”が0.18μm版の証となる。

 また、WAVE EYE秋葉原店によると、少し前から上位モデルのコアが載り始めていることが知られているAthlon 550MHzに、最近は750MHzのコアが載ったものが出回りだしているという。仕入れ先からは「1/4~1/5の確率」「1/2の確率」などと、ロット単位で750MHzに“当たる”確率の情報付きで入荷してくるそうで、実際に同店で“殻割り”して確認してみたところ、確かに'99年52~53週製造のAthlon 550MHzのいくつかで750MHzコアのものが確認できたという。なお、この750MHzコア搭載Athlonと上記の“公式0.18μm版”とは直接関係がないようで、750MHzコア搭載のものでもマーキングされているDynamic Marketing Product IDの最終桁は“C”のままという。同店では、この'99年52週~53週のAthlon 550MHzを「当たれば750MHzコア搭載かも」と明示して販売中。また、同店がコアの確認のため、いくつか試しに“殻割り”したAthlonについては、倍率変更の改造を行ったうえで600MHz動作品や700MHz動作品として販売している。

 Athlonはどんどん低価格化と生産レベルの向上が進んでいるようで、価格と供給量で不穏な動きを見せ始めているPentium IIIとは対照的。最近はアキバでもAthlonの話題ばかりが目立ち、勢力図に大きな変化が起きつつあるようだ。

[撮影協力:ソフトアイランド秋葉原店WAVE EYE秋葉原店]


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