Windows NT 4.0の後継OS「Windows 2000」がデビュー
深夜販売も行われ、局所的なお祭り騒ぎに
【ソフマップ前】 | 【Windows 2000販売中】 |
【TWO-TOP本店前】 | 【OEM版】 |
【Windows 2000ホログラム】 | 【Windows 98SEホログラム】 |
【Macintosh男】 | 【redhat Linux男】 |
アキバでは恒例の深夜販売も実施され、局所的なお祭り騒ぎで新OSを出迎えるかたちになった。
●深夜販売の敵はプレステ2だった?
Windows 2000の深夜販売イベントは、1995年のWindows 95発売時や1998年のWindows 98発売時と比べてしまうと、かなり大人しいものだった。深夜販売するショップ数は事前発表よりもだいぶ多かったものの、95と98の時と比較すると絶対数は少なく、人も一部大型店だけに集中して“局所的で瞬間的な盛り上がり”だったというのが正確なところ。Windows 2000がWindows 98の後継ではなく、企業やパワーユーザー向けのWindows NT 4.0後継OSだったことや、平日夜間の深夜販売であったこと、そして、プレイステーション2のネット予約開始時期と重なったことも、人出に大きく影響したようだ。
深夜販売を行っていたショップは、ソフマップ1号店 Chicago Windows専門館、LAOX THE DIGITAL館、LAOX THE COMPUTER館、LAOX THE COMPUTER NETWORK館、LAOX THE COMPUTER GAME館、ナカウラあんこうパソコン・ビジュアル館(マップC2-[c4])、ツクモパソコン本店II、ツクモDOS/Vパソコン館、ツクモパソコン本店、若松通商本店(マップD2-[a1])、ぷらっとホーム、コムサテライト1号店、TWO-TOP秋葉原本店(VIP館)など。特に人が集まっていたのはソフマップ1号店 Chicago Windows専門館とLAOX THE COMPUTER館で、ソフマップ1号店 Chicago Windows専門館は立地条件の良さに加え、Windows 2000購入者にプレイステーション2をプレゼントする特典があったこと、三国志VIIの深夜販売も同時に行っていたことなどから特に注目を集め、17日の23時時点で購入希望者は長蛇の列になっていた。また、LAOX THE COMPUTER館は、東芝やマイクロソフトの幹部らがイベントに参加するとあって、やはり早くから長い列ができていた。このほか、ツクモパソコン本店前ではレースクイーンの牛川とこ嬢が参加したイベントに大勢の人が集まり、TWO-TOP秋葉原本店(VIP館)、ツクモパソコン本店IIなどではハードウェアの特価販売にそこそこの人が集まっていた。
また、ユニークなところでは、ぷらっとホームがOracleとredhatを中心とした反Microsoftイベント会場と化していたり、「Windows 2000もいいけど…Macもヨロシク!!」と書いたプラカードを持ちつつ、「ごくろうさまであります。Windows警報が出ております。皆さんお気をつけください。たまにはMacだっていいじゃないか~」と叫びながらアキバを歩き回る“Macintosh男”が出現するというハプニングもあった(これは、もはや恒例?)。
このほか深夜販売の詳しい状況については、PC Watchのレポートや、別のページで写真と音声を交えたレポートを掲載しているので、興味のある人は参照して欲しい。
□秋葉原編:人出は多いが、比較的落ち着いた雰囲気(PC Watch) □Windows 2000深夜販売 写真&音声集 |
●ホログラム付きCD-ROMが目新しい
OSとしての中身はもとより、Windows 2000は商品としての外見もこれまでとは大きく異なっている。変わっているのはCD-ROMの外見で、Windows 2000のCD-ROMにはレーベル面全体に海賊版対策として、ホログラム加工によるイラストや文字が埋め込まれ、光の当たる向きによって様々に色や絵柄などが変化するようになっている。これまでにもパッケージの表面などにホログラム付きシールが貼られることはあったが、CD-ROM自体に全面的なホログラムの加工が施されるというのはこれが初めて。このホログラムで描かれたデザインで特に面白いのは、窓をモチーフにしたWindowsロゴマークの部分。きちんと4つの窓が橙/緑/青/黄色の4色に色分け加工されており、一目でカラーのWindowsロゴを認識することができる。これは実物を見る機会があれば必見の部分。
なお、CD-ROMのホログラム加工はWindows 2000だけに限ったことではなく、同様の加工が施されたWindows 98SE OEM版がほぼ同じタイミングでショップに入荷し始めている。ただし、Windows 98 SEのホログラムはWindows 2000とは若干異なり、カラー処理のWindowsロゴはなく、代わりに地球が描かれている。
●価格は条件次第で1万円台
販売中のWindows 2000には、スタンダードなProfessionalやサーバー用のServer、開発者向けのDeveloverがあり、それぞれに標準パッケージ、アップグレードパッケージ、アカデミックパッケージ、OEM版などが用意され、価格も異なっている(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。ProfessionalはOEM版やアップグレード版であれば1万円台で買えてしまうので、購入を考えている人は自分の条件に合う中で一番得するパッケージを選ぶといい。
なお、Windows 2000については、すでにいくつかのバグ修正パッチが公開されているので、購入した後ならこちらも要チェック。製品情報やイベント情報、パッチの情報などは全てwin2000j.comで確認できる。
□Winj2000.com(マイクロソフト)
http://www.win2000j.com/
[撮影協力:ZOA秋葉原本店とコムサテライト2号店]
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