幅広いFSB設定を持つAthlonマザー「K7PRO」が発売に
設定できるFSBの範囲は90/95/100~125(1MHz刻み)/133/140/150MHz。標準の100MHz以上で細かい設定ができるのがウリで、まさにAthlon使いのパワーユーザーにとっては待望の製品と言える。すでに各種登場しているAthlon用のオーバークロック用ツールと、この「K7PRO」を併用すれば、Athlonの動作環境は自分好みで自由自在というわけだ。
ただし、頭に入れておきたいのは、この製品には2つのバージョンが存在するということ。それは搭載しているPLLの違いによるもので、マニュアルによると、ICS9248-64という型番のPLLが乗っているバージョンではFSBが100/120/133MHzの3つしか選べず、ICS9248-110というPLLの場合であれば、90/95/100~125(1MHz刻み)/133/140/150MHzという幅広いFSBが選択できるという。
このことはマニュアルを開くと初めてわかるという状態で、特にパッケージ外側には明記されておらず、パッケージの中の製品がどのバージョンであるかという点も明記はされていない。しかし、Microstarの日本法人であるエム・エス・アイコンピュータジャパンによると、日本向けの製品は全てICS9248-110が載ったバージョンとのこと。つまり、リテールパッケージに星型の「日本マーケット向け商品」というシールが貼り付けられているものは、確実にFSB設定の広いバージョンの製品ということになる。実際、あるショップに入荷したパッケージの中身を確認したところ、確かにPLLはICS9248-110(チップ上の正確なマーキングはICS9248BF-110)という設定範囲の広いバージョンのものが搭載されていた。なお、PLLはI/Oパネルを手前にしてAGPスロットの先端右上付近にある。
「MS-6167」でAthlon用マザーボードの初陣を飾ったMicrostarの製品だけに、この「K7PRO」も期待できそうだ。価格は20,000円前後(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
□K7PRO(Microstar)
http://www.msi.com.tw/Product/mainboard/k7pro.htm
[撮影協力:ツクモパソコン本店IIとコムサテライト1号店]
[↑前の記事]: | Windows NT 4.0の後継OS「Windows 2000」がデビュー |
[↓次の記事]: | IDE HDDの外付けも可能な新HDD切替え機「Winux2000」 |