【 2000年4月15日号 】

Iwillから低価格なIDE RAIDカード「SIDE RAID66」が発売に

SIDE RAID66SIDE RAID66
SIDE RAID66SIDE RAID66
SIDE RAID66SIDE RAID66

 PROMISEのFastTrak66、AMIのHyper DISKに続く第3のIDE RAIDカードが登場した。Iwillの日本法人から「SIDE RAID66」の日本語版リテールパッケージが出回り始めたもので、とにかく価格が1万円前後と安く(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)、先発製品にないユニークな機能を持つなど、ちょっとした注目株だ。

 SIDE RAID66はRAIDコントローラーとしてHighpoint Technologies製HPT368を採用したIwill初のIDE RAIDカード。Ultra ATA/66対応で、RAIDレベルはRAID 0/1/0+1をサポートしている。先発製品と違ってユニークなのはIDEコネクタが3つもあることで、なんと、そのうち1つはまるでSCSIカードのように外付け用としてブラケット部に取り付けられている。パッケージ裏の説明によれば、これは「外部IDE RAIDボックス用拡張コネクタ」とのことで、このあとにどうやらオプションとして外付けIDE HDDのボックスも出す予定らしい。なお、コネクタは3つあるものの、同時に使用できるのは2つまでという仕様になっている。

 英語マニュアルには「Supports up to 44MHz PCI bus clock」という記述があり、この点はオーバークロック環境でスピードを追求するマニア達から大いに注目を集めそうだ。ただし、これはもちろんSIDE RAID66単体が44MHz動作のPCIでも動作するということであって、HDDやマザーボードも含めてシステム全体が44MHzのPCI環境で正常動作すると保証しているわけではないので要注意。

 同梱されている「日本語簡易マニュアル」の出来がいいのも特長のひとつ。写真や画面ショットを多用したインストール方法の解説、正常な日本語(!)によるわかりやすいFAQコーナーなど、特に初心者には心強い内容になっている。初めてIDE RAIDに挑戦するという人にとっては、価格が安いうえにサポートがしっかりしているというのは何よりの魅力に違いない。

 このSIDE RAID66の登場により、IDE RAID環境がまた一歩身近になるのと同時に、IDE RAIDカードは競争が激しくなりそうだ。なお、現在のファームウェアのバージョンでは1台あたり32GB以上の容量は認識せず、3台以上でのストライピングもサポートされていないそうなので、購入希望の人は予め頭に入れておこう。

□SIDE RAID66(アイウィルジャパン)
http://japan.iwill.net/products/spec.asp?ModelName=SIDE%20RAID%2066&SupportID=
□HPT368(HighPoint Technologies)
http://www.highpoint-tech.com/Index-368.htm

[撮影協力:ツクモパソコン本店IIPCiN秋葉原TWO-TOP秋葉原1号店]


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