ServerSet IIIチップセット搭載マザー「Thunder 2500」発売
「Thunder 2500」はDual Slot 1構成のハイエンド仕様マザーボード。DIMMスロットは8本もあり、さらに64bit PCIが最大6本も利用でき、AGP Proもサポートしている。オンボードのデバイスはSYMBIOS製チップによるDual Ultra2 SCSIインターフェイスとi82559チップによる10/100Base-TX対応LANインターフェイス、ES1379チップによるサウンド機能などがあり、まさに超豪華スペックだ。そのぶん値も張り、実売価格は110,000円~128,000円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)とかなりのハイレベルだ。
ServerSet III HEとは聞きなれないチップセットの名前だが、RCC Champion 3.0チップセットと言えばわかる人も多いかも知れない。社名がRCC(Reliance Computer Corporation)からServerWorksに変更されたのと同時にチップセットの名前もChampion 3.0からServerSet III HEに変わっている。このチップセットは64bit/66MHz PCIやFSB 133MHz/PC133対応SDRAM、Ultra ATA/66、4ポートUSBなどをサポートし、メモリのインターリーブアクセスなどもサポートするサーバー向けのチップセット。大手メーカーのハイエンドサーバーなどで採用例が多いが、単体でマザーボードが発売されるのはこれが始めて。
ほとんど個人レベルの環境では実績がないチップセットだけに、どれほどのパフォーマンスが出るのか、またWindows 2000などできちんとシステムデバイスやAGPが認識するのかなど、未知な点は多い。逆にいえば、それだけ未開拓の部分が多く、パワーユーザーにとっては魅力には違いない。
ほとんど誰も使ったことのないチップセットを搭載したマザーボードに魅力を感じ、なおかつ金銭的に余裕があるという人なら、この「Thunder 2500」を購入候補に入れてみてはいかが。
□S1867DLUAN Thunder 2500(Tyan)
http://www.tyan.com/products/html/s1867.html
□ServerSet III HE(ServerWorks)
http://www.serverworks.com/frames/prodHE_frame.html
[撮影協力:ぷらっとホームとTWO-TOP秋葉原1号店]
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