【 2000年4月22日号 】

Apollo Pro133A搭載マザーで初のDual対応製品「PDVIA」登場
RIOWORKSの日本法人から発売、価格は26,000円前後

PDVIAパッケージ
【PDVIA】【パッケージ】
24,800円Apollo Pro133A
【24,800円】【Apollo Pro133A】
Dual実装Slot 1コネクタ
【Dual実装】【Slot 1コネクタ】

 Apollo Pro133Aチップセットを搭載した初のDual対応マザーボードがRIOWORKSから発売になった。型番は「PDVIA」。Slot 1を2本持ったATXマザーボードで、マニュアルによるとPentium III 1GHz以上にも対応しているという。

 RIOWORKSの日本法人として設立されたばかりのリオワークスが発売したもので、実売価格は23,800円~25,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

RIOWORKSが一番乗り

 「PDVIA」はApollo Pro133Aチップセットを搭載したマザーボードでは初のDual対応製品。FSB 133MHzのPentium IIIをサポートし、Slot 1を2本持つ。アキバでは以前から複数のショップでTyan Tiger 133やRIOWORKS PDVIAのサンプル展示などが行われていたため、今回の発売は“やっと”のイメージもあるが、実のところVIA自身によるApollo Pro133Aチップセットの公式Dual対応発表から考えると、まだ1ヶ月足らずの状況であり、スピードデビューであることには違いない。RIOWORKSが新仕様を採用した製品で発売一番乗りを果たすのは、1999年11月のi820チップセット搭載マザーボード「PU82A」以来、2度目ということになる。

 DIMMスロットは4本、PCIスロットは6本、AGPスロットはUniversal AGP対応のコネクタが1つ用意されている。ISAはない。このほかにマザーボード上にはSCSIコントローラーとSCSIコネクタ用の配線パターン、LANコントローラー搭載用の配線パターンも目視で確認できる。リテールパッケージにはわざわざ「w/o(With Out) SCSI,LAN」との記述もあり、今後はこれら配線パターン上に部品を載せた上位モデルが登場することが予想される。

 また、Slot 1のコネクタにはこれまでにない特徴が見られる。基本的な構造に違いはないが、コネクタを真上から見てみると、CPUのエッジが入るスリットを中心に真横へ伸びるように多数存在している短いスリットが、これまでの製品とは違って妙に太くなっている。ほかの一般的な製品では細長いスリットが無数にあるため、例えるならば“櫛の歯”のように見えるが、「PDVIA」は妙に太いスリットがズラリと並んでいるため、まるで“ハーモニカの吹き口”のようにも見える。この形状の違いに何の意味があるのかはわからない。

 なお、Apollo Pro133AでDualマザーボードのサンプル展示品の中には、一部にIntelのIOAPICを搭載したものも見られたが、この製品にはIOAPICはなく、完全にApollo Pro133AだけでDual環境のコントロールを行っているのがわかる。

Pentium III 1GHz以上をサポート

 マニュアルによると、「Intel 300~1GHz+ Pentium II/III」をサポートしているとあり、Dualであるうえ高クロックCPUに対応という意味ではなかなか心強い。また、設定できるFSBはBIOSセットアップ画面で確認してみたところ、66MHz~150MHzまで可能だった。ただし、Slot 1のコネクタ同士の間が一般的な製品よりも狭いため、CPUクーラーの厚みや大きさには十分な注意が必要になる。

 Apollo Pro133A搭載でのDual環境は、FSB 133MHzのPentium IIIをもサポートしたローコストなDual環境として注目される。また、IntelチップセットではできないVC-SDRAMを使用したDual環境のパフォーマンスなども気になるところ。

 「PDVIA」を使ったDualの動作デモは実際にフェイスで行われているので、パフォーマンスやDual動作の確認などを行いたい人は要チェックだ。

□PDIVA(RIOWORKS)
http://www.rioworks.com/product/VIA/pdvia.htm

[撮影協力:ツクモ12号店ソフトアイランド秋葉原店]


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