Pentium III 933MHzがフライング販売、電圧仕様は1.7V
出回り始めたのは933MHzのバルク品で、パッケージはSECC2。出始めにしては流通量は多く、確認した限りでは11店のショップが取り扱い中(うち1店は売り切れ)。価格は100,933円~115,000円と、かなりの高値になっている(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。形状などは特に従来から変化はないものの、「933/256/133/1.70V S1 00180142-0272 COSTA RICA i(m)(c)'00 SL448」というマーキングから読み取ると、FSBは133MHzで電圧が1.70Vという仕様になっているのがわかる。この1.70Vという電圧は、Pentium IIIとしては初めての仕様で、これまで最速だった866MHzの1.65Vと比べると0.05V高い。Athlon 950MHzと比較した場合は、Pentium III 933MHzの方が0.1V低い計算になる。
また、フェイスではPentium III 933MHzのFC-PGA版を使った動作デモを店内で実施中。デモ機には「INTEL Pentium !!! 1.000GHz -0.066Hzぐらい FCPGAタイプ オーバークロックなし 大奮闘ベンチ中」という貼り紙をつけ、トリッキーな表現でPentium III 933MHz FC-PGA版のデモであることをアピールしている(正確には“-0.066GHz”とすべきところだが)。販売はもちろん、予約も取っていないが、Pentium III 933MHzのスピードを体感してみたいという人なら、貴重な機会なので足を運んでみるといい。なお、このデモ機で使用されているCPUには、「pentium !!! MALAY RB80526PZ933256 L014A493-0620 QS83ES」というマーキングがあるのが確認できた。動作クロック933MHz、2次キャッシュ容量256KBという仕様が読み取れるが、電圧仕様などは不明。
単体入手可能なPentium IIIは、やっとこれで1GHzまであと67MHzにまで近づいたことになる。ただし、Athlon 1GHzの単体販売スタートからはすでに1ヶ月が経過している。
[撮影協力:PCiN秋葉原とぷらっとホームとコムサテライト2号店とフェイス]
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