1プラッタ15GBのHDDが続々登場、60GB超モデルも
まず、速度という点で注目を浴びそうなのがIBMのDeskstar 75GXPシリーズ。今回出てきた製品の中では、唯一の7,200rpm高速モデルで、ラインナップされているモデルは15/20/30/45/60/75GBの6モデル。このうちアキバに出回り始めたのは15GBモデルと20GBモデルと30GBモデルで、価格は順に、18,800円~20,980円、18,799円~22,800円、28,800円~34,800円となっている(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。このHDDは大容量15GBプラッタと高速7,200rpmスピンドルとの組み合わせにより、内部データ転送速度は444Mbit/s(55.5MB/s)にも達する。また、プラッタの素材が従来のアルミニウムではなく平滑度の高いガラスになっているほか、耐衝撃性を高めるため、停止時にヘッドをディスク面から離すロード/アンロード機構を備えるなど、新しいフィーチャーも数多く含まれている。また、発表当初の資料にはUltra ATA/100対応とはっきり明記されており、この部分にも期待したいところだが、不思議なことに現時点では全てのWeb上の資料が「Ultra ATA/66+」という妙な表記に書き換えられている。
なお、今回出回っている製品の中にはOEM用モデルも含まれているようで、NECの名前が入った製品も販売されている。75GBの容量を持つ最上位モデルの販売時期が気になるところだが、複数のショップによると、近日中に入荷する予定で、8万円程度で販売される見込みとのこと。USER'S SIDE本店では具体的に78,800円と予価を出している。
一方、コストパフォーマンスの点で人気を呼びそうなのがMaxtorのDiamond Max 60。データシートによると、この製品は1プラッタ15.3GBの容量を持つ5,400rpmのHDDで、ラインナップされているモデルは46.1/61.4GBの2モデル。アキバに出回り始めたのは、このうち最大容量の61.4GBモデルで、価格は32,799円~36,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。最新シリーズのハイエンドモデルながら、1GBあたりの単価は単純計算すると530円台と抜群に安く、現在入手可能なIDE HDDとしては最もコストパフォーマンスが高いと言える。60GBを超えるHDDが3万円台で買えるというのだから、まさに驚きというほかない。
WesternDigitalからも15.3GBプラッタを採用した最新のCaviarシリーズが発売になっている。5,400rpmの製品で、ラインナップは7.5GB~45GBまで。まず最初に出てきたのは15.3GBモデルと45GBモデルで、価格はそれぞれ13,800円~15,000円、25,400円~28,000円となっている(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
このあと業界最大容量の20GBプラッタを採用したIBMのDeskstar 40GVシリーズも近日各ショップに入荷する見込みで、この5月は最新IDE HDDの登場ラッシュになりそうだ。
□IBM Deskstar 75GXP(IBM)
http://www.storage.ibm.com/hardsoft/diskdrdl/prod/ds75gxp40gv.htm
□DiamondMax 60(Maxtor)
http://www.maxtor.com/diamondmax/60.html
□15.3 GB Per-Platter WD Caviar Hard Drives(WesternDigital)
http://www.wdc.com/company/releases/2000403.html
[撮影協力:OVERTOPとツクモパソコン本店とWAVE EYE秋葉原店とPCiN秋葉原]
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