i815/i815E搭載マザーが続々と登場、SONYもフライング
Intel未発表の段階でSONYやABITらが製品を発売
【i815】 | 【i815/Eマザー販売中】 |
【ABIT SL6/SE6】 | 【CHAINTECH CT-6OJV】 |
【Megastar 3SLAV】 | 【ICH2】 |
【i815搭載VAIO】 | 【i815のプロパティ表示】 |
【チップセットは未公表】 | 【超!注目の新製品】 |
マザーボードの実売価格は2万円前後、SONYのVAIOは多数のモデルが30万円前後で購入可能になっている。なお、店頭で配布されているSONYの当該機種のカタログを見ると、搭載チップセットは「2000年5月16日未公表」と記載されている。
●外部AGPとFSB 133MHzなどをサポート
i815は開発コードネーム“Solano”で知られる新型チップセットで、ビデオ統合型チップセットi810/i810Eの後継にあたる。これまで明らかになっている情報によると、新たにPC133 SDRAMをサポートしたほか、内蔵のビデオ機能をi810からそのまま引き継ぎつつ、新たに外部AGP 4xのビデオカードも使えるようになっている点が大きな特徴。また、以前までAIMM(Agp Inline Memory Module)と呼ばれていたGPAカード(Graphics Performance Accelerator)をAGPに挿すことで、内蔵ビデオ機能に対してディスプレイキャッシュを増設することが可能になっている。i815Eは“Solano2”の開発コードで呼ばれ、当初のロードマップではi815の後継と位置付けられていたもの。ICHの強化版であるICH2を採用してUltra ATA/100やLANコントローラー(論理層のみ)などの新機能をサポートしている。
このほか、両チップセットとも新たに「CNR(Communications Network Riser)」という新しいライザーカード規格もサポートしている。これはAMRにネットワークインターフェイスを追加した新規格で、対応カードをCNRのコネクタに挿すことで、サウンド、ネットワーク、モデムなどの機能が利用できるようになる。ただし、ネットワーク機能はi815Eマザーボードのみで有効になると考えられる。CNRはAMRとは物理的に互換性がなく、コネクタのピン数も46ピンから60ピンに増えている。
●マザーボードは全4モデル
販売されているi815搭載マザーボードはABITの「SL6」、Kam-Tronic(Megastar)の「3SLAV」、CHAINTECHの「CT-6OJV」という3モデル。いずれもSocket 370対応のATXマザーボードで、ISAスロットはない。なお、Kam-Tronicの製品だけはCNRではなくAMRコネクタを搭載している。また、CHAINTECHの製品はマニュアルを見る限り、AGPスロットの部分はあくまでも「AIMM Slot」だと表記している。
価格は「SL6」が17,480円~19,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)、「3SLAV」が18,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)、「CT-6OJV」が15,980円~18,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)となっている。
i815E搭載マザーボードはABITから「SE6」が出ている。これもSocket 370対応のATXマザーボードだ。LANサポートのCNRカードが出ていない現状では「SL6」との差は余りないが、Ultra ATA/100を試したいという人や将来のLANインターフェイスの追加に期待したいという人はこちらのほうが魅力的に見えるに違いない。ただし、17日(土)時点で販売されていたものは全てマニュアルなしの状態で、後日国内代理店から渡されることになっていた。価格は19,480円~23,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。なお、i815E搭載の同社製microATXマザーボード「SL30」も近日発売される模様で、DAV2号店が予約を受け付けている。
●SONYはVAIOでフライング
実は真っ先にi815でフライング販売を敢行(?)したのはSONY。10日(土)から2000年夏モデルとして発売されたVAIO RシリーズのデスクトップPC「PCV-R73Kシリーズ」と「PCV-R63Kシリーズ」は、なんとチップセットとしてi815を搭載しているのだ。Webの製品情報ページではチップセット欄が空白で、店頭で配布されているカタログには「2000年5月16日現在未公表」として隠されているものの、店頭のデモ機を使ってOSのプロパティを確認すれば、i815であることがすぐにわかる。ただし、このPCはi815のビデオ機能は使用しておらず、AGP接続のRIVA TNT2 Pro搭載ビデオカードを別途利用する仕様になっている。
おそらくSONYはFSB 133MHzを正式サポートしたIntelのチップセットがどうしても必要で、なおかつボーナス商戦に間に合わせたいという思惑があったのではないかと思われる。大型店などではすでに在庫のある状態で、30万円前後で販売されている。
●期待度は高い?
Intelの新チップセットということもあって注目度は高く、マザーボードは各店とも売れ行きはそこそこいいようだ。流通量が少なかったせいもあって、早いうちに売り切れてしまったというショップもあるほど。すぐに手に入れたいという人は早めに確保するよう動くのが無難なようだ。
これまでハイエンド志向の自作PCマニアにはあまり好まれなかった統合型チップセットだが、このi815/i815Eで流れが大きく変わる可能性もありそうだ。
□CT-6OJV(Chaintech Computer)
http://www.chaintech.com.tw/PRODUCTI/mainboar/sock370/6OJV.htm
□Megastar 3SLAV(Kam-Tronic Cyber Tech)
http://megastar.kamtronic.com/3slav.htm
□VAIO Rシリーズ(SONY)
http://www.sony.co.jp/sd/ProductsPark/Consumer/PCOM/PCV-R73K/
□CNR(Intel)
http://developer.intel.com/technology/cnr/index.htm
□GPA Card(Intel)
http://developer.intel.com/technology/memory/aimm/
(VAIO PCV-R63KTV7) | |
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[撮影協力:ソフマップ1号店 Chicago Windows専門館とPCiN秋葉原とアイ・ツー東京店 DOS/V専科とソフトアイランド秋葉原店とOAシステムプラザ本店とT-ZONE. PC DIY SHOP]
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