【 2000年6月17日号 】

初のSocket A対応マザーボードがMicrostarから発売に
第1弾はApollo KT133搭載の「MS-6340」

Socket Aマザーボード!17,800円
【Socket Aマザーボード!】【17,800円】
MS-6340修正シール
【Socket Aマザーボード!】【修正シール】
ノースブリッジサウスブリッジ
【ノースブリッジ】【サウスブリッジ】

 Socket A対応のマザーボードがついにアキバで入手可能になった。第1弾として発売されたのは、Microstarの日本法人が出荷したApollo KT133チップセット搭載の「MS-6340」で、価格は17,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 これでSocket A版のAthlonやDuronを動かす環境が整ったことになる。

KT133はKX133のSocket A版

 チップセットのApollo KT133はApollo KX133チップセットのSocket A版ともいえる存在で、スペック的には対応するCPUインターフェイス以外はこれといって大きな違いはない。Ultra ATA/66やAGP 4x対応などといった仕様も共通だ。ノースブリッジのVT8363とサウスブリッジのVT82C686Aという2チップで構成されている。

 なお、Apollo KT133は正式発表直前になってApollo KZ133から改称されたという経緯があるが、同梱されているマニュアルを見ると、その影響が如実に表れていて興味深い。マニュアルに印刷されている「KZ133」という文字には、全て「KT133」と書かれたシールが上から貼り付けられており、慌てて修正した様子が伺える。改称の理由はKZという言葉がナチスとつながりのある事柄を連想させるというもので、ヨーロッパで反発にあったのがきっかけとなっている。

一番乗りはまたMicrostar

 Socket A対応マザーボードで一番乗りを果たしたのは、Slot A対応マザーボードでも一番乗りを果たしたMicrostar。「MS-6340」は市場に出る初めてのSocket A対応マザーボードであり、Apollo KT133チップセットを搭載しているという意味でも初めての製品になる。microATXの小型マザーボードで、i815搭載マザーボードと同じようにCNRスロットを持っているのが特徴。拡張スロットの構成はDIMM×2、AGP×1、PCI×2、PCI/CNR×1。Socket A周辺にかなり大きなコンデンサが数本立っているのが目立っている。

 なお、17日(土)に確認できた限りでは、販売していたショップはソフトアイランドギガパレス秋葉原本店の1店のみだった。しかし、いくつかのショップによると来週にもATX版の「K7TPro」や他社製Socket A対応マザーボードが入荷する予定としており、続々とこのあと対応マザーボードが出てくることになりそうだ。

 「MS-6340」の登場によって初めてCPUと組み合わせての動作が可能となり、Socket A時代はまさにこれで幕開け。DuronやSocket A版Athlon、そしてApollo KT133チップセット自身のパフォーマンスがどの程度発揮されるのか、おおいに注目される。

□MS-6340(Microstar)
http://www.msi.com.tw/Product/mainboard/6340.htm

 (MS-6340)

[撮影協力:ソフトアイランドギガパレス秋葉原本店]


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