【 2000年6月24日号 】

早くもSocket A対応の銅製冷却スペーサーが発売に

Socket A用銅板Socket A用銅板
Socket A用銅板Socket A用銅板
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 Socket A対応のCPUやマザーボードが続々と登場する中、早くもSocket A対応の冷却用パーツまで出始めている。

 今週から販売が始まっているのは、フキアゲ精機が製造し、親和産業が発売元になっている「SS-SKTA-RAB」という銅製の熱伝導板。これはCPUとCPUクーラーの間に挟むスペーサー、もしくはバッファ板と呼ばれている冷却パーツで、すでにFC-PGA版Pentium III用ではおなじみのもの。FC-PGA版Pentium IIIやSocket A対応Athlonなどの場合、CPUクーラーを設置してもCPUコアのみとしか接触しない構造のため、標準状態ではCPUとCPUクーラーの間が隙間だらけになってしまうが、この製品を使えばそれがなくなり、放熱効果が高まるというのがウリだ。従来のPentium III用製品と同様、そのままCPUの上に載せるという使い方は同じだが、Pentium III用の銅板では空けられている穴がCPUコア用の1つだけだったものが、Socket A対応バージョンでは、さらにキャパシタなどに対応した穴もあり、計5つの穴が空けられている。

 付属のグリスをCPUコア周辺に塗り、銅板とうまく密着させれば、CPUコアの側面から発生する熱も銅板経由で確実に冷やせるというのも大きなメリット。製品パッケージに書かれている「AMD SOCKET A用CPUコア外周熱伝導板」という説明書きが、そのメリットをよく表している。単に穴の開いた銅板だと言ってしまえばそれまでだが、そのシンプルな構造だからこそSocket Aに対応した製品も素早く開発できたに違いない。また、この製品化の早さは、コアなユーザー層にSocket A用のAthlonとDuronがいかに注目されているかの証明とも言えそうだ。実売価格は1,380円~1,980円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 同社からは、チップセットなどに利用できる絆創膏のような銅板「SS-TWING-S」「SS-TWING-M」「SS-TWING-L」も出ている。これは中央部をチップ上に貼り付け、両端を上に跳ね上げてヒートシンクとして使うというユニークなもの。サイズはSが50.8×12.7mm、Mが76.2×19.1mm、Lが76.2×25.4mmとなっている。実売価格は780円~1,380円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 新型CPUの登場と近づく夏のおかげで、PC用の冷却パーツはこれからいろいろと動きがありそうだ。

□Socket A用コア外周熱伝導板(フキアゲ精機)
http://www.venus.dti.ne.jp/~fukiage/
http://www.venus.dti.ne.jp/~fukiage/heatsink/sub1.htm

 (SS-SKTA-RAB)
 (SS-TWINGシリーズ)

[撮影協力:ツクモパソコン本店IIコムサテライト2号店]


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