【 2000年6月24日号 】

IntelブランドのUSB接続顕微鏡に日本語版登場

QX3 MicroscopeQX3 Microscope
QX3 MicroscopeQX3 Microscope

 IntelとおもちゃメーカーのMattelが共同開発したUSB接続の顕微鏡「Intel Play QX3 Computer Microscope」がようやく日本語版になって発売された。1999年11月末に英語版が出回り始めて以来、アキバではしばらく人気商品として引っ張りだことなり、一般のメディアも取り上げるほど話題になったが、それから半年以上が経過してやっと待望の日本語化が実現したわけだ。

 日本語版の製品名は「Intel Play QX3コンピュータマイクロスコープ日本語版」。製品内容はアプリケーションやマニュアル類が日本語化されているという以外、基本的に英語版と同じで、撮影倍率は200倍、60倍、10倍の3段階で切替えが可能、静止画と動画のキャプチャに対応している。実際に試したところでは、キャプチャで記録されるデータは静止画で512×384ドット、動画で320×240ドットとなっていた。

 操作は簡単で、ドライバとアプリケーションをPCにインストールしたあと、顕微鏡の本体をUSBで接続し、あとはアプリケーション側から顕微鏡を操作するか、顕微鏡側にある画像取り込みボタンを押すことでキャプチャができる。細かい調整方法はまさに本物の顕微鏡そのもので、倍率は光学レンズを回転させることで切替えができ、ピントは観察テーブルを上下させて調整し、観察物を照らすためのライトも簡単に制御できる。また、顕微鏡本体はスタンドから取り外し、手持ちの状態でつかえるため、撮影可能な対象は幅広い。生物の観察に使うも良し、PCパーツの細かいチェックに使うも良し、美容チェックツールとして使うも良し、まさに使い道は使う人次第というわけだ。

 ただし、基本的に子供用のおもちゃという位置付けの製品であることは忘れずに。実売価格13,800円~13,980円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)という低価格な製品としてはクオリティは非常に高いものの、本格的な顕微鏡とは比べるべくもない。操作用のアプリケーションも子供を対象としたもので、操作するたびに派手な効果音が出たり、キャプチャした画像にスタンプツールで落書きするような機能が中心になっている。このあたりをよく理解して使う分には、実用としても使え、おもちゃとしても充分楽しめるものになっている。

 24日(土)時点では大型店などでしか販売されていないが、今後取り扱う予定にしているというショップは多い。とりあえずPCと接続可能な実用的顕微鏡として手に入れておき、飽きたら子供に譲るというものもありだ。

【サンプル】
qx3_10x.jpg 欠けたAthlon 700MHz(Socket A)のコア 10倍
qx3_60x.jpg 欠けたAthlon 700MHz(Socket A)のコア 60倍
qx3_200x.jpg 欠けたAthlon 700MHz(Socket A)のコア 200倍

□Intel Play QX3コンピュータマイクロスコープ(インテル)
http://www.intel.co.jp/jp/home/howto/makeweb/micro.htm
【1999/11/27】IntelブランドでUSB接続の顕微鏡が発売に
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/991127/etc_qx3.html

 (Intel Play QX3コンピュータマイクロスコープ日本語版)

[撮影協力:T-ZONE. PC DIY SHOP ]


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