【 2000年7月1日号 】

Intel純正のi815E搭載マザー「D815EEA」が発売に

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 Intelから純正のi815Eチップセット搭載マザーボードが発売された。「D815EEA」というSocket 370対応のATXマザーボードで、各ショップではバルク品として18,800円~20,800円で販売されている(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 「D815EEA」はi815/i815Eチップセットと同時に発表されたIntel純正のマザーボード。言わばi815E搭載マザーボードのリファレンス的存在で、新チップセットのパフォーマンスを知る上では見逃せない製品と言える(なぜかi815搭載のマザーボードはIntelのラインナップにはない)。拡張スロットはPCI×5、PCI/CNR×1、DIMM×3、AGP×1という構成で、フォームファクタはATXになっている。i815E自身にはサウンドとLAN機能(論理層のみ)も載っているはずだが、このマザーボードでは、これとは別にサウンドチップのCreative ES1373をオンボード搭載し、LAN機能(物理層)は現在出回っているモデルには搭載されていない。一部ショップが予告している内容によれば、LAN機能付きのモデルは来週にも「D815EEAL」という型番で入荷する見込みだ。

 基本的にオーソドックスなつくりで、これといって機能的に大きな特徴があるわけではないが、Socket 370周辺に設置されている部品類が少なく、結果的に広々としている点は、大きなCPUクーラーを取り付けるのが容易という意味でマニアには受けそうだ。これはマザーボード上に搭載されているコンデンサ類が小さく、その数も比較的少ないためで、玄人好みのする特徴と言えるかもしれない。また、マザーボード上に見慣れない「DVO」 という端子があるのも特徴の一つ。Web上にある製品情報によると、これは「Digital Video Output」端子で、デジタルディスプレイやTV出力カードなどに対応するインターフェイスとなっている。ただし、現在出回っているバルク品にはこれに対応する外部接続用のケーブルやコネクタは同梱されておらず、マニュアルも同梱されていないため、具体的にどのようなかたちで使うのか不明で、現状はまったく使い道がない。これは今後オプションとして出てくることを期待するしかなさそうだ。

 Intel純正だけに特に信頼性という意味ではかなり期待できそう。少なくとも、Intelの最新チップセットを使ってみたいという人にとっては、選択肢の一つとしてはずせない有力マザーボードであることは間違いない。

□D815EEA(Intel)
http://www.intel.com/design/motherbd/ea/ea_ds.htm

 (Intel D815EEA)

[撮影協力:PCiN秋葉原高速電脳]


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