【 2000年7月1日号 】

I/Oコネクタを5インチベイに引き出す便利な「FRONTX」

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 自作PCユーザーなら、誰もが一度はPCの背面にあるI/Oコネクタを前面に移動させたいと考えたことがあるはず。USBやサウンド関係などのコネクタがPCケースの前面にあるというのは、最近のメーカー製PCでは当たり前だが、汎用部品を使うしかない自作PCでこれを実現するのはなかなか難しい。

 もし、どうしても今使ってるPCケースでI/Oコネクタの前面化を実現したいのならば、今週から販売が始まっている「FRONTX Multimedia Ports」という製品を使うという手がある。この製品は、PCの背面にあるゲームポート、マイク、スピーカー、ヘッドホンのコネクタを前面の5インチベイまで引き出すユニークなキット。構造は極めて簡単で、背面にあるサウンドカード側のコネクタから延長ケーブルを使い、ケース内部を通して専用の5インチベイアダプタまで引き出すというもの。

 この5インチベイアダプタがまたユニークで、コネクタの配置がブロック式で自由に並べ替えられるようになっている。標準ではサウンドカード用のコネクタを4つ引き出すまでしかできないが、同社のWeb上にある製品情報によると、ダミーカバーのついている空きブロックを利用することで、さらにUSBやビデオ出力、パラレルポートなどの引出しも可能という。今のところ、これに対応したオプションなどは販売されていないが、構造が簡単なだけに自分で作ってしまうことも可能だ。例えば、PCをビデオ編集用に使っている人ならば、RCAコネクタやDV端子を前面に出し、音楽データをPCとMDでやりとりしているという人は、SPDIFの光端子などを出すと便利に違いない。

 5インチベイアダプタは開閉式の蓋がついているので、普段使わないときは閉めて見た目をスッキリさせることもできる。ちょっとしたアイデア品だが、しょっちゅうI/Oコネクタをつけたり外したりする人には便利そうだ。価格は3,980円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

□FRONTX Multimedia Ports(Frontx CPX)
http://www.frontx.com/

 (Frontx CPX FRONTX Multimedia Ports)

[撮影協力:ツクモパソコン本店II]


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