MP3対応の携帯CDプレイヤーが続々とデビュー
一番名前を知られているのが、以前から発売予告が出されながら発売が延び延びになっていたTagram System製の「MAMBO-X」。見た目は、よくある一般の携帯CDプレイヤーのようだが、MP3ファイルを収録したCD-Rメディアの再生が可能で、単三電池2本で10時間程度の連続再生ができる。バッファメモリを内蔵することにより、振動による音飛びがなく、赤外線リモコンでの遠隔操作もできる。出回っているのはバーテックスリンクとパックスシステムズの代理店2社から出ている日本語版パッケージで、価格は28,800円~29,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。両者はリテールパッケージのデザインが異なるものの、中身は基本的に同じだ。以前から予約を取っていたショップも多いため、これを待っていたという人も少なくないかもしれない。
パックスシステムズからはVideo-CDの再生も可能という高機能な「ADAM」という別メーカーの製品も発売されている。単三電池4本で動作し、こちらも振動対策機能を備えている。実売価格は39,800円と(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)値は張るが、ポータブルVideo-CD再生機としての機能も欲しいという人には唯一の選択肢だ。
もうひとつはESPというメーカーの「PORTABLE MP3 DISC PLAYER」(CDP1)。これは実売価格19,800円という低価格モデルながら(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)、録音機能まで備えているというコストパフォーマンスの非常に高い製品。50秒間の振動対策用キャッシュ機能があり、単三電池2本で動作する。シャッフル再生の機能があるため、長時間のBGM再生用として使うのにも向いている。ただし、特徴のひとつである録音機能はオマケのようなもので、振動対策用キャッシュの領域にデジタル録音データが記録されるものの、PCに転送することはできず、電源を切ったり、CDの再生などを始めてしまえば録音内容はクリアされてしまう。この録音機能は緊急メモ用などと割り切った方がいいようだ。とにかく安くて必要充分な機能を持ったMP3対応携帯CDプレイヤーが欲しいという人に向いた製品と言える。
フラッシュメモリを使った携帯MP3プレイヤーの次は、MP3対応の携帯CDプレイヤーが流行りそうな気配。現時点ではいずれの製品も流通量が少なく、ちょっとした争奪戦になりそうだ。
□MAMBO-X(バーテックスリンク / パックスシステムズ / Tagram System)
http://www.mambox.com/
http://www.vertexlink.co.jp/product/multimedia/mambo-x/main.html
http://www.pax.co.jp/mambo.htm
□ADAM(ADAM ELECTRONICS)
http://www.adamelectronics.com/mp3.html
(Tagram System MAMBO-X) | |
(ADAM ELECTRONICS ADAM) | |
(ESP PORTABLE MP3 DISC PLAYER/CDP1) |
[撮影協力:Networkセンター秋葉原店とクレバリー3号店とエルプラザとツクモパソコン本店II]
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