IDE RAIDカードに強力モデルと廉価モデルが新登場

　IDE RAIDカードに新顔が2種類登場した。

　ひとつはPROMISEの高機能モデル「SuperTRAK66」。このカードは4月に発売されたAdaptecのAAA-UDMAと同様にエントリーサーバーなどで使うための製品で、RAIDのレベル0と1のほかに3や5などもサポートする本格的なハードウェアIDE RAIDカード。Ultra ATA/66対応のIDEコントローラーを2つ搭載し、IDEコネクタは4つ（HDDは最大4台まで）、キャッシュ用のSIMMスロットも持っている。そのうえ、SCSI RAIDカードでおなじみのI/Oプロセッサi960まで搭載しているという本格派。このi960がRAIDシステムに必要な処理を一手に引き受け、CPUへの負担を大きく軽減する。

　スペック的には4月に発売されたAdaptecのAAA-UDMAと似た製品だが、中身の構成パーツはまったく異なる。IDE RAIDで一番の実績を誇るPROMIS製のIDEコントローラーと、SCSI RAIDカードで定番のi960を組み合わせているという構成はインパクトが大きく、またIDE RAIDという分野においてはPROMISEは老舗であり、Adaptecよりむしろ信頼感は高い。低価格化で信頼性あるサーバーを運用したいという向きには注目の製品と言える。価格は49,800円（詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと）。ただし、サポートするOSはWindows NT 4.0のみとなっているので要注意。

　もうひとつは、ABITから登場した廉価版の「HotRod100Pro」。これはPROMISEのFastTRAK100に続く第2のUltra ATA/100対応IDE RAIDカードで、2つのIDEコネクタを使って最大4台のIDE HDDを接続することができ、RAIDのレベルは0と1をサポートする。IDEコントローラーはHPT370を採用している。このカードはとにかく低価格な点がウリで、FastTRAK100の実売価格と比較すると半額近い6,250円～9,800円（詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと）で入手が可能。とにかく安価にRAID環境を構築したいという人にはピッタリの製品だ。こちらはWindows 95/98/NT/2000など、OSは幅広く対応している。

　IDE RAIDの普及が進む中、関連製品の選択肢も着実に増えている。

□HotRod100Pro（ABIT）
http://www.abit.com.tw/english/product/h100.htm

	（PROMISE SuperTRAK66）
	（ABIT HotRod100Pro）

[撮影協力:USER'S SIDE本店とOAシステムプラザ東京本店]