【 2000年7月29日号 】

衝撃の問題作その2、金箔で覆われた10万円PCケース

KN-001junkinKN-001junkin

 星野金属工業のデスク型総アルミ製PCケース「PRISM」が“衝撃の問題作その1”だとすると、エス・エヌ・イーの「KN-001junkin」は“衝撃の問題作その2”ということになる。製品名にもあるとおり、このケースは全体が本物の金箔で覆われた世界初の純金ケース。金箔を使っているだけに価格も尋常ではなく、標準価格は98,000円。現在サンプル品を展示しているショップでは、「ナント本物の金箔をはってます PCケース業界に一石を投じるとてもスゴイケースです」と貼り紙をつけ、その問題作ぶりをアピールしている…。

 エス・エヌ・イーと言えば、半透明カラーを多用したスケルトンのPCケース、ガンダムのキャラクターに似たケース、ピカチュウ似のケース、スターウォーズのダースモールをイメージしたケースなど、とにかくユニークなPCケースを数多く送り出してきたことで知られるPCケースの国内代理店。自ら設計するメーカーではないが、海外のケースメーカーなどと協力して様々なケースを企画、プロデュースして日本国内に出荷している。

 その同社が今回新たに投入するケースが「KN-001junkin」。金箔を使うということで、創業から88年の歴史を持つという深水仏壇店が開発パートナーとなり、仏壇の技術を用いて開発されたという。「KN-001junkin」はKN-001という既存のケースをベースに電源を400Wに強化し、ケース全体を一度下塗りしてから金箔を表面全体に貼り付け、さらにその上に自動車の外装と同じウレタン塗装を施したという豪華なつくりで、通常の使用ではほとんど傷はつかないという。本物の金を使っているだけに、その輝きはまさに本物で、数多くのPCケースがならぶ店頭にあっても一際目立つ存在になっている。

 実用度という点では意味はほとんどなさそうだが、とにかくどこにもない稀有なPCケースであり、究極の趣向品であることは間違いない。このケースは受注生産品というから、価格という意味でも数という意味でも、これはまさに貴重品だ。

 展示しているのはツクモパソコン本店IIの3F。フロアの入り口から一番遠くの場所に設置されているとはいえ、少し見渡せば、その際立った存在感ですぐに見つけられる。これまでにないPCケースの質感を確認し、本当に欲しいと思った人は、同店に相談してみるといい。

 なお、エス・エヌ・イーはこのほかにも、KN-900という別のケースをベースにして同様の金箔ケースを開発する予定という。スケルトンPCケースの次は金箔ケースがブームになるのか?

□KN-001junkin(エス・エヌ・イー)
http://www.sne.ab.psiweb.com/kn-001ki.htm

 (ケース)

[撮影協力:ツクモパソコン本店II]


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