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ATIのハードウェアT&L対応ビデオカード「RADEON」登場
32MB DDRメモリ版の英語リテール版が3万円台で販売中
【パッケージ】 | 【入荷しました】 |
【32MB DDRモデル】 | 【巨大なチップサイズ】 |
【64MB DDRモデルはバルク】 | 【RADEONマーキング】 |
【32MBモデルをデモ中】 | 【64MBモデルの緊急デモ】 |
ハイエンドのビデオカード市場は、これからGeForceシリーズとRADEONの熾烈な闘いが展開されることになりそうだ。
●Charisma EngineでT&Lをサポート
「RADEON」は以前までRage6の開発コードで呼ばれてきたATI製の最新ビデオチップ。ゲーム市場とワークステーション市場に向けたハイエンド製品で、内蔵する“Charisma Engine”と呼ぶジオメトリエンジンにより、同社製ビデオチップとしては初めてハードウェアT&Lをサポートしたほか、最初と最後の画像を指定するだけで中間のアニメーションを自動生成するKeyframe Interpolation機能などにも対応した。また、Pixel Tapestryと呼ぶ新しいレンダリングエンジンにより、3Dオブジェクトの表面にリアルな凹凸を表現するEnvironment-Mapped Bump Mapping機能やフルシーンアンチ・エイリアス(FSAA)機能など、3Dクオリティを向上させる数々の新機能を搭載している。このほかにも、メモリ帯域幅を確保するために最大200MHzのDDRメモリをサポートするなどの特徴を持つ。
ATIから発表されているリテールパッケージ版のRADEON搭載ビデオカードは、廉価版の32MB SDRAM搭載モデル、標準の32MB DDRメモリ搭載モデル、そして最上位版の64MB DDRメモリ搭載モデルの3種類がある。
●チップのサイズが巨大化
29日(土)時点で販売されているのは32MB DDRメモリ搭載モデルの英語リテールパッケージ版のみ。64MB DDRメモリ搭載モデルについては、どのショップも当初29日(土)に入荷する予定があったものの、直前で延期となり、週明けの入荷になってしまったという。両モデルの違いは搭載しているメモリ量以外にも、64MBモデルだけにビデオ入出力機能モデルがあるという違いがある。なお、PCiN秋葉原ではES(Engineering Sample)扱いで入ってきた64MB DDRMメモリ搭載モデルのバルク品を、平日中に1枚だけ販売した実績があるそうだ。
さて、実際に32MB DDRメモリ搭載モデルの中身をチェックしてみると、いくつか気になる点があったのでここで紹介しておこう。まず、収録されているデバイスドライバがWindows 98/98SE/2000/MEとなっており、早くもWindows ME(Millennium)用ドライバが入っていることに驚かされる。しかし、その一方でWindows NTのサポートがなく、Windows NTユーザーの場合はRADEON導入は諦めるか、別のOSに乗り換えることを検討しなければならない。
また、カードを眺めてみると、チップサイズが異様なほど大きくなっているのがわかる。さまざまな新機能や3Dの強化を行った結果、かなり大きなものになってしまったようだ。実測値ではライバルのGeForce2 GTSのチップサイズが2.85cm四方であるのに対し、RADEONは3.35cm四方もあり、見た目にもかなり大きな印象を受ける。おそらく、パーソナル用のビデオチップとしては最も大きなサイズなのではないかと見られる。
●GeForce2 GTSと一騎打ち?
RADEONは前評判も高く、すでにネット上に流れているベンチマーク結果などでも、ライバルのGeForce2 GTSなどとスピードの点では互角で、高解像度の32bitカラーモードでもスピードが落ちないことが特徴と言われている。ATIのチップはもともと動画再生能力に優れ、画質などの点でも定評があり、これらを総合すると、かなりの人気を呼ぶことになりそうだ。このところ、ビデオカード市場はNVIDIA GeForceシリーズの独り勝ちの様相を呈していたが、RADEONの登場でまた状況が変わるかもしれない。
なお、アキバでは32MB DDRメモリ搭載版をフェイスとクレバリー1号店がデモしているほか、T-ZONE. PC DIY SHOPでは64MB DDRメモリ搭載モデルをデモ中だ。画質やスピードなどを実際に体感してみたいという人は、こうしたショップで確認してみるといい。
□RADEON Board Products(ATI Technologies)
http://www.ati.com/na/pages/showcase/radeon2000/console.html
(ATI RADEON) |
[撮影協力:PCiN秋葉原とフェイスとクレバリー1号店とT-ZONE. PC DIY SHOP]
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