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初のAladdin TNT2搭載Socket 370対応マザーボード「CUA」登場
ビデオ機能を統合したNorthBridgeにはファンを搭載
【入荷しました】 | 【価格は18,000円前後】 |
【CUA】 | 【NorthBridge:M1631】 |
【CUA】 | 【FSB設定】 |
【噂のAladdin TNT2】 | 【17,000円台も】 |
実売価格は17,800円~18,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
●実質はVanta搭載モデル
Aladdin TNT2は文字通りNVIDIAのビデオチップRIVA TNT2を統合したALiのSocket 370/Slot 1用チップセット。NorthBridgeのM1631にビデオ機能を内蔵しており、ビデオメモリに関してはローカルにビデオメモリを接続する方法のほか、メインメモリと共有するUMAにも対応している。ただし、ビデオメモリのバス幅は64bitに限定されているため、実質的にはRIVA TNT2というよりもVantaやRIVA TNT2M64を統合したものと解釈するのが自然だ。デスクトップPC用チップセットとして使う場合には、SouthBridgeにM1535Dなどが用いられる。なお、チップセットの発表は1999年9月。それから実に約1年を経過してやっと市場に出たことになる。
Slot 1/Socket 370に対応したALi製チップセットを搭載したマザーボードは過去にも販売された実績はあるものの、数が非常に少なく、現状では極めて珍しい存在と言える。
●NorthBridgeには冷却ファン
「CUA」はAladdin TNT2を搭載したマザーボードの製品第1弾。ATXフォームファクタのSocket 370用マザーボードで、マニュアルによればFSBは66/100/133MHzに対応、CeleronからCoppermineコアのPentium IIIまでをサポートする。メモリはPC100やPC133 SDRAMのほかVC SDRAMもサポートし、IDEインターフェイスはUltra ATA/66に対応する。最近のASUS製マザーボードらしく、FSBの設定は細かく指定可能だ。なお、ローカル接続用のビデオメモリとして8MBのSDRAMを標準搭載している。
PCIが6本あるという意味では拡張性は高いが、チップセットがi810/i810Eと同様に外部AGPをサポートしないため、ビデオ機能に関するアップグレードパスはないことに注意が必要だ。一般的にAGPコネクタが搭載されている場所に、似たようなコネクタが存在しているが、これはTV/LCD Slotというディスプレイ信号をTV出力もしくはデジタル出力するためのカードを取り付ける専用スロットで、これ以外には使えない。
見た目で目立つのはチップセットに冷却ファンがついていることで、ビデオ機能を持つNorthBridge側にのみ冷却ファンが搭載されている。なお、このファンを取ると、NorthBridge上にALiのロゴとNVIDIAのロゴが並んでマーキングされているのが確認できる。
●ハイエンドAll-in-ONEマザーボード
外部AGPが使えないという弱点はあるが、3Dでも2Dでも実績あるビデオチップを内蔵しているだけに、統合型チップセットとはいえ優れたビデオ性能を発揮するのは確実。冷却ファンが必須という点と、今のところ実売価格が割高というネックはあるが、新しいチップセットを使ってみたいという人や、高性能なAll-in-ONEマザーボードが欲しいという人には魅力的な製品と言えそうだ。
□CUA(ASUSTeK Computer)
http://www.asus.com.tw/products/Motherboard/pentiumpro/cua/index.html
http://www.asus.co.jp/Products/Motherboard/pentiumpro/cua/index.html
□Aladdin TNT2(Acer Laboratories)
http://www.ali.com.tw/eng/product/core/aprotnt2.htm
(ASUS CUA) |
[撮影協力:PCiN秋葉原と高速電脳とピーシーアドバンスド3丁目店とCUSTOM]
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