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FC-PGA版Pentium III 1GHzが縮小版の新コアを搭載して登場
今回登場したFC-PGA版のPentium III 1.0B GHzの一番の目玉は、単にFC-PGAで初めての1GHzモデルということではなく、実は最新バージョンのコアが搭載されているという点にある。最新のデータシートによれば、このCPUにはCPU ID“0x686”の新コアが搭載されており、このコアは従来品からシュリンクされた縮小版であることが明記されている。確かに、Pentium III 600MHzと比較してみると、実測値で600MHzが9.5mm×11mmであるのに対し、1.0B GHzは8.5mm×10.5mmとなっており、短辺で1mm、長辺で0.5mm小さくなっていることがわかる。コアが小さくなっていることにより、発熱やパフォーマンスのマージンに変化がおきている可能性がありそうだ。
また、マーキングの内容にも不思議な点が見られる。SECC2版のPentium III 1GHzでは、動作クロックの表記に関してMHz単位からGHz単位への“デノミ”が行われ、「1.000G」という新しいフォーマットで動作クロックが表記されていたが、今回登場したFC-PGA版では、なぜか従来通りのフォーマットで「1000」とだけ書かれている。理由は不明だが、FC-PGA版だけは“デノミ”の対象にはならなかったらしい。
SMPサポートの有無など、内部的な詳細仕様については不明な点もあるが、Socket 370の環境でPentium III 1GHzを動かそうとしていた人にとっては、まさに待望の製品であることには違いない。なお、動作電圧は1.7V、現在出回っている製品のsSPECはSL4C8となっている。公式な仕様を詳しく確認してみたいという人は、3日(木)付けでPentium IIIのデータシートが更新されているので、そちらを参照してみるといい。
□Pentium III Processor for the PGA370 Socket at 500 MHz to 1.0B GHz(Intel)
http://developer.intel.com/design/pentiumiii/datashts/245264.htm
(Intel製CPU) |
[撮影協力:OVERTOPとTWO-TOP秋葉原1号店]
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