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フライングで新仕様のCeleron 733/766MHzが登場
C0ステッピング品で電圧やダイサイズに変化あり
【セレロンの新顔入荷!!】 | 【766MHzは22,800円】 |
【766MHzマーキング】 | 【733MHzマーキング】 |
【キャパシタが減少】 | 【11倍て!きみ!】 |
なお、両モデルとも新仕様のC0ステッピング品となっており、従来のCeleronとは動作電圧やダイサイズ、キャパシタの数などが異なっている。
●Pentium III 1.0B GHzと同じC0ステッピング品
CPU表面にあるマーキングから仕様を読み取ると、両モデルともFSBは66MHz、2次キャッシュ容量は128KB、動作電圧は1.7V。これまで最上位モデルだった700MHzと比較すると動作電圧が異なり、1.65Vから1.7Vへと0.05V高くなっているのがわかる。また、コアのダイサイズが若干小さくなっており、裏面にあるキャパシタの数も12個から5個へと減っている。これが何を意味するのかといえば、今回のCeleron 733MHzと766MHzが、実は先日のPentium III 1.0B GHzと同じ、最新のC0ステッピング品(CPU IDは0x686)であるということの証明にほかならない。
まだ未発表のモデルのため、データシートには直接的な明示はないものの、すでに8月の時点で公開されている「Product Change Notification #1028」という資料には、FC-PGA版のCeleronがC0ステッピングで電圧が1.65Vから1.7Vへと引き上げられ、キャパシタの数が12個から5個へ減らされるとはっきり明記してある。また、30日(土)時点で入手可能なCeleronのデータシートを見ても、すでに533A MHzから700MHzに関するC0ステッピング品に関する仕様が追加されており、それらはすべて一律に電圧が1.7Vへと変更されている。
今回の733MHzと766MHzはC0ステッピング品Celeronの第1弾であり、これを機に既存モデルも徐々にC0ステッピング品へ切り替わっていくことになる。
●すでに関心の薄れたCeleron
今回のCeleron 733MHzと766MHzが未発表の最新最上位CPUとはいえ、実のところCeleron自体が自作PCマーケットではすでに関心の薄れたシリーズになっているということもあって、ショップ側もさほど販売に力が入っていないというのが実状。あるショップなどは「あ、まだこれ発表されてなかったの?」といった調子で、極めて関心が低い。実売価格から考えても、同じクロックのPentium IIIとほとんど変わらず、Athlonと比べるとプラス100MHzのモデルと同等というのは厳しいところ。
ただし、FSB 66MHzのシステムでとにかく高クロック環境を作りたいという人にとっては貴重なCPUであることは間違いない。なにしろ、Celeron 766MHzでは動作クロックの内部倍率が11.5倍(66MHz×11.5=766MHz)にまで達しているのだ。マザーボード側の電圧やBIOSの対応さえ確認できれば、限定的なアップグレード用途には有効だろう。
□Celeron(Intel)
http://developer.intel.com/design/celeron/
□Product Change Notification #1028(Intel)
http://developer.intel.com/design/pcn/Processors/D0001028.pdf
(Celeron) |
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