【 2000年9月30日号 】

メルコとアイオーから低価格MPEG-2キャプチャカードが登場

GV-MPEG2/PCIGV-MPEG2/PCI
MEG-VC2MEG-VC2
GV-BCTV4/PCIGV-BCTV4/PCI

 人気急上昇中のハードウェアMPEG-2キャプチャカードに新たな注目株が2種類登場した。いずれもコストパフォーマンスの高さはもちろん、国内のメジャー周辺機器メーカーから発売された製品という意味で特別注目度が高い。

 発売された製品は、アイ・オー・データ機器の「GV-MPEG2/PCI」とメルコの「MEG-VC2」。どちらもMPEG-2対応のPCI用キャプチャカードで、エンコード用チップとしてC-CubeのDVxploreを搭載している。実売価格も4万円弱程度で両製品ともほぼ同じ。しかし、実際にはそれぞれ特徴が異なるため、購入時にはその違いを十分検討する必要がある。

 「GV-MPEG2/PCI」の特長は、MPEG-2の可変ビットレート(VBR)に対応していること。VBRとは、画像の変化量に応じて記録時のビットレート(データ量)を自動調整する機能で、効率的なキャプチャを行うには極めて重要な役割を持つ。また、動画編集用のソフトを同梱している点も見逃せない。この製品を手に入れれば、キャプチャから編集まで行え、その結果をビデオ出力してVHSテープで配布したり、やはり同梱されているDVDタイトル編集ソフトでDVD-Videoのタイトルをつくることもできる。なお、対応しているビットレートは2Mbps~10Mbpsで、400bps位で設定の変更が可能。最大解像度は720×480ドットになっている。

 「MEG-VC2」は、2Mbpsから15Mbpsという広範囲のビットレートに対応しているのが特長。特に15Mbpsという高いビットレートに対応しているのは、低価格MPEG-2キャプチャカードでは事実上唯一の例になる。デジタル動画の画質はビットレートによって大きく左右されるため、画質の良さを追及したいという人には、この最大15Mbpsという性能は魅力的かもしれない。ただし、最大ビットレートの15Mbpsでキャプチャすると記録されるデータサイズが巨大になるので要注意。「GV-MPEG2/PCI」と比較すると、VBRに対応していない点、動画編集ソフトが同梱されていない点などが大きく異なる(DVDタイトル編集ソフトは同梱されている)。ビットレートは0.1Mbps単位で設定可能で、最大解像度は720×480ドット。また、MPEG-2形式以外にVideo for Windows(AVI)形式でのキャプチャにも対応しているというのも特長のひとつだ。

 実売価格は「GV-MPEG2/PCI」が35,500円~36,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)で、USER'S SIDE本店が店内でデモを実施している。「MEG-VC2」は39,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)で、ツクモパソコン本店がB1Fでデモを行っている。

 また、より低価格な製品として、ソフトウェアエンコードながら、AVIのほかMPEG-1とMPEG-2でのキャプチャをサポートしたTVチューナー付きPCIカード「GV-BCTV4/PCI」が、アイ・オー・データ機器から発売になっている。こちらの実売価格は18,800円~20,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。各種文字放送にも対応しており、チューナーはステレオ対応。ただし、最大解像度は640×480ドットになっている。

□GV-MPEG2/PCI(アイ・オー・データ機器)
http://www.iodata.co.jp/products/video/gvmpeg2pci.htm
□GV-BCTV4/PCI(アイ・オー・データ機器)
http://www.iodata.co.jp/products/video/gvbctv4pci.htm
□MEG-VC2(メルコ)
http://www.melcoinc.co.jp/product/multi/meg-vc2.html

 (アイ・オー・データ機器 GV-MPEG2/PCI)
 (アイ・オー・データ機器 GV-BCTV4/PCI)
 (メルコ MEG-VC2)

[撮影協力:パソコンハウス東映ツクモパソコン本店IIツクモParts王国]


[前の記事]: フライングで新仕様のCeleron 733/766MHzが登場
[次の記事]: SETTEN No.1の兄弟?画質やHDDエラー改善に効果のあるワッシャ

[ Back ]戻る