|
Athlonとメモリの価格が続落、最安値記録を更新
1GHzは3万円割れも間近、128MBは7千円割れ
【Athlon 1GHzが30,800円】 | 【3万円台が続々】 |
【1.2GHzの登場も間近】 | 【PRICE DOWN】 |
【128MBが7,000円割れ】 | 【128MBが値下がり!】 |
【メモリ大幅に下がりました】 | 【価格破壊爆弾!】 |
この後も続いて値下がりする可能性もあり、自作PCマーケットはまさに風雲急を告げる様相となってきた。
●Athlon 1GHzが一気に3万円台へ
Athlonが急激に値下がりした理由は、AMDが大幅な価格改定を行ったためで、米国時間の17日(火)にAthlon 1.2GHzとDuron 800MHzを発表を行うと同時に、その詳細を明らかにしている。それによると、Athlon(Thunderbirdコア)の1,000個ロット単価は新たに1.2GHzが612ドル、1.1GHzが460ドル、1GHzが350ドル、950MHzが282ドル、900MHzが215ドル、850MHzが193ドルに設定されている。アキバでの実売価格はというと、21日(土)時点で最安値が1.1GHzから順に43,800円、30,800円、26,800円、20,480円、18,000円(詳細は「CPU最安値情報」参照のこと)。実にAMD本社発表の価格とアキバの価格は、すでに現時点で1ドル=約95円換算でほぼ一致していることになる(1GHzのみ1ドル=88円と突出しているが)。
アキバでのAthlonの値下がり幅は先週を上回り、900MHz~1.1GHzの最安値は先週比で6,310円~16,000円もの下げ幅を記録している。2週前の最安値と比較すると、1.1GHzは71,800円から43,800円へ、1GHzは50,800円から30,800円へと、まさに一足飛びの急降下ぶり。1GHzで動作するCPUは、少し前までは“夢”の存在で、それがほんの数ヶ月前にやっと達成されたばかりだというのに、もはや3万円割れも間近という信じられない状態になっている。Athlon 1GHzは2次キャッシュを統合していないバージョンが4月に登場しているが、その当時の実売価格は164,800円~198,000円、2次キャッシュを統合したThunderbirdコアの1GHzは7月の登場で実売価格は96,800円~120,000円だった。ほんの数ヶ月で、“夢のCPU”は1/6~1/4にまで値下がりした計算になる。
複数のショップによるとAthlon 1.2GHzの入荷も間近で、価格は6万円台になるのではないかという。世界最速クロックのCPUも、初めからかなりの安値になるらしい。
●メモリは128MBが7千円割れ
メモリの価格は常に変動するものだが、今の状態は完全に急勾配の下り坂。夏以降続いてきたメモリの価格下落は先週から急加速、21日(土)時点でPC100 128MB(CL=2) SDRAMは6,980円という最安値が飛び出し、これまでの史上最安値記録だった8,250円を一気に1,270円も上回って記録を更新した(詳細は「メモリ最安値情報」参照のこと)。そのうえ、ショップ関係者の間ではさらに下がる可能性もあると見る向きもあり、今後の動きが見逃せなくなっている。
他のショップでも軒並み8,000円前後の価格をつけており、とにかく全体的に下がっているのは確か。メモリの値動きだけは予測が難しく、この先の動きは判然としないが、128MBで1万円以下の今のうちが買い時であることは間違いない。
●1GHzクラスのPCが身近に
Athlonの価格がここまで下がり、メモリの価格も大暴落となれば、今がPCのパワーアップ、あるいは新規セットアップの絶好のチャンスと言える。メモリを増設するも良し、マザーボードとCPUを同時購入して心臓部を丸ごと変えるのも良し、全て新規に揃えて1台作るのも良し。
Athlon 1GHzと128MB SDRAMをセットで購入しても4万円でお釣りが来るというのだから、1GHzの環境もずいぶんと身近になったものだ。今回のAthlonとメモリの同時安によって、MHz時代からGHz時代への移行が大きく進むことになるかも知れない。
□プレスリリース(AMD)
http://www.amd.com/news/prodpr/20158.html
(AMD製CPU) | |
(PC100 SDRAM) |
[撮影協力:パソコンハウス東映とFRESH FIELDとパソコン工房秋葉原店]
[↓次の記事]: | Pentium 4 1.4GHzのフライング販売が約14万円でスタート |
|