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Pentium 4 1.4GHzのフライング販売が約14万円でスタート
またアキバが世界初?ただし、まだ対応マザーボードはなし
【ついに登場!】 | 【138,000円】 |
【Pentium 4(表)】 | 【Pentium 4(裏)】 |
これでIntelがまた動作クロックではx86系CPU最速の座についたことになるが、実売価格は138,000円と高く(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)、対応するマザーボードもまだ出回っていないため、現時点では実際に動かすことはできない。
●またしてもフライングでデビュー
Pentium 4は“Willamette”の開発コードで知られるIntelの次世代CPU。「NetBurst」と呼ぶ、486、P5、P6に続く新アーキテクチャのCPUで、20ステージにも及ぶハイパーパイプライン構造や400MHzの高速システムバス、倍クロック動作の整数演算ユニット、トレースキャッシュなどの採用で、高クロック化に最適化された構造を持つと言われている。まだ正式な発表が行われていないため細かい仕様までは不明だが、エンドユーザーに直接関係ある部分としては、CPUのインターフェイスが423ピンの新型になっていること、マザーボードへの電源供給に関する仕様がATXをベースとした拡張仕様になっていることなどが知られている。
Pentium 4に関しては、アキバでは9月に423ピンのソケット部品とともにサーバー版Pentium 4がサンプル展示され、その後も10月になって標準モデルのPentium 4や対応電源のサンプル品が一部ショップで展示されるなど、徐々にその姿を現しはじめていたが、今週からはついにアキバ恒例のフライング販売がスタート。販売を始めたのは、先週Pentium 4のサンプル展示を行って話題を呼んだUSER'S SIDE本店。同店によると、先週展示していたものをそのまま販売し始めたわけではなく、別途販売用に改めて仕入れることに成功したのだという。
なお、販売用に店頭されているPentium 4は、販売開始当初はそのまま裸の状態で店頭展示されていたものの、その後、卸元からの要請もあって先週のサンプル品展示と同様 に一部シリアルナンバーなどを隠すかたちでの展示形式に変更されている。
●今はまだ開店休業状態のPentium 4
問題は、Pentium 4 1.4GHz単体の入手が可能になったとはいえ、対応マザーボードや対応電源など、システムで動作させるために必要なほかのパーツがまだ手に入らないということ。同店でも、CPU以外の対応パーツに関する入荷時期や価格は未定としており、今回販売しているPentium 4についても、動作保証期間として、同店に対応マザーボードが入荷してから1ヶ月間という特別な条件をつけている。新世代のCPUがフライング販売される場合の常ではあるが、今はまだCPUを手に入れても眺めるほかはなく、実際に動かす環境が整うまでにはまだしばらく時間がかかりそうだ。
実売価格がAthlon 1GHzの約4倍、対応マザーボードなし、あくまで正式な製品ではないES品である点など、とても普通の人には手が出せない状況ではあるが、世界初のPentium 4ユーザーになれることに意義を感じる人なら、今は願ってもないチャンス。同店も、店内に「Intelの最新CPU、WillametteことPentium 4がついに登場!!現在最速の1.4Gというクロック、400MHzのFSB、SSE2など最新技術がてんこ盛りで詰まってます!!!最速を求めるならばすぐにでも買わなきゃ!!!」という貼り紙を出してパワーユーザーを誘惑している。
まだ動かせる状況ではないとはいえ、アキバではもうPentium 4の入手は金次第。ひたすらパワーを求める人にとっては、これで選択肢がまた1つ増えたことになる。
□Pentium 4(Intel)
http://www.intel.com/Pentium4/
(Intel Pentium 4) |
[撮影協力:USER'S SIDE本店]
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