【 2000年10月28日号 】

メーカー採用例もあるスタイリッシュ液晶一体型ベアボーンが登場

LP200TLP200T
LP200TLP200T

 スタイリッシュな小型PCケースを採用したベアボーンPCがまた登場した。今度は1,024×768ドット表示の15インチTFT液晶ディスプレイと一体化した小型ベアボーンPCで、名前を「LP200T」という。デザインと仕上がりの良さは国内大手メーカー製品を思わせるほどレベルが高く、PCカードスロットやIEEE-1394など豊富なデバイスを備えるといった機能の充実ぶりも大きな特徴だ。メーカーはベアボーンノートPCの製造元として知られるCLEVO。

 「LP200T」は右側面から見るとちょうどL字に見えるスタイルで、横長の底辺部分がPC本体部で、その上に液晶が載るかたちになっている。PC本体がかなり小さいため、一見すると普通のスタンド付液晶ディスプレイにしか見えない。液晶ディスプレイ正面下にはスピーカーと操作パネルがつけられ、CD-ROMドライブとFDDはディスプレイの右側面、CardBus対応のPCカードスロットは左側面に用意されている。

 店頭で配布されている日本語のカタログによると、SiS630チップセットを搭載したSocket 370マザーボートを採用し、CPUはPentium III 600MHz~850MHzとCeleron 500MHz~633MHzに対応する(ただし、現時点でFSB 133MHzは未対応)。チップセットに内蔵された機能のほかにも様々なコントローラーがオンボード搭載されているため、とにかくベアボーンPC全体としては機能が豊富で、ビデオ/サウンド/56Kモデム/10&100Base-TX対応LANインターフェイス/IEEE-1394/CardBus対応PCカードなどが小型ボティの中に全て収められている。ただし、3.5インチHDDの内蔵ベイがある以外は、内部の拡張性はほとんどないに等しく、メモリのDIMMスロットは2本のみで、PCIスロットなどの拡張スロットは持っていない。機能拡張を行う場合は、基本的にUSBやIEEE-1394を利用して外部で行うことになる。

 価格が148,000円とやや高値なのが難点だが(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)、スタイリッシュでオールラウンドな液晶一体型PCを組み立てたいという人なら、この「LP200T」は大いに魅力的に見えるに違いない。あとはCPUとHDDとメモリを付け足せば基本的なハードウェア部分は完成だ。まず実物をチェックしてみたいという人は、LAOX PC・DO SHOPにあるデモ機を利用するといいだろう。

 なお、フロントパネルのデザインがやや異なっているものの、この「LP200T」を利用したものと見られる国内メーカー製PCが、EPSON DIRECTから「PT-2000」という型番で発売になっている。

□LP200T(Clevo Computer)
http://www.clevo.com.tw/products/lp200t.asp
□PT-2000(エプソンダイレクト)
http://www.epsondirect.co.jp/pt-2000/

 (Clevo LP200T)

[撮影協力:LAOX PC・DO SHOP]


[前の記事]: Pentium 4対応の電源やCPUクーラーが相次いで姿を現す
[次の記事]: プリンタ内蔵マウスなど変り種マウスが続々と登場

[ Back ]戻る