【 2000年11月3日号 】

PC-98のCバスに挿すSocket 7マザーボードがβ版で登場

PL-Renaissance/98betaPL-Renaissance/98beta
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 ISAバスに挿すアップグレード用Socket 7対応マザーボードの発売で話題を呼んだことのあるPowerLeapブランドから、今度はPC-98シリーズのCバスに挿す製品が出てきた。製品名は「PL-Renaissance/98beta」。

 基本的にはMVP4チップセットを搭載した小型マザーボードで、例によってカードエッジがCバスに刺さるよう物理的に合わせてあるものの電気的な接触はなく、PC-98本体とは別に独立して動作する。電源とドライブベイのHDDを利用する以外は、ほとんどPC-98はただのケースとして使われることになる。もちろん、中身のアーキテクチャはPC-98ではなく、一般的なPC/AT互換機だ。対応するCPUはMMX Pentium、K6-2、K6-2+、K6-IIIなどで、マニュアルにはK6-2+/550の設定方法なども記載されている。電源コネクタはATタイプ。

 ただし対応可能なPC-98は、3スロット以上のCバススロットがあること、AT電源を搭載しているか、または電源コネクタをATタイプに改造できることなどの条件を満たした機種に絞られている。電源配線の改造方法も含め、国内代理店のロンテックが対応機種や改造例などの情報をWeb上に掲載しているので、興味のある人は参考にしてみるといい。また、ロンテックでは搭載電源がAT電源でないPC-98シリーズの電源ユニットをAT電源タイプに改造する「PC-98電源コネクタ変更サービス」(3,000円)や、PC-98シリーズ内部への組み込み作業を代行する「R/98換装サービス」(5,000円)も行っている。サービス対象機種はいずれもPC-9801 ES/RA/RX/DA/DS/FA/FX/FS/BpとPC-9821 Ax/Bxシリーズと限られているが、必要に迫られている人はこうしたサービスを利用するという手もある。

 なお、ショップによると、製品名にbetaの文字があるのは、PC-98シリーズ全般に対応できるような変換ケーブルなどをつけられなかったためだそうで、マザーボードそのものはれっきとした完成品とのこと。

 日本語マニュアルと国内保証付きで、実売価格は19,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。PC-98をアップグレートする必要に迫られているという人には強い見方となりそうだ。

□PL-Renaissance/98(PowerLeap Products/FriendTech Computer)
http://www.friendtech.com/Ren98.htm
□PL-Renaissance/98(ロンテック)
http://www.lontec.co.jp/PL-pro/r98.html
【2000/2/19】ISAスロットに挿すオールインワンSocket 7マザー?
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20000219/etc_renaissance.html

 (PowerLeap PL-Renaissance/98)

[撮影協力:パソコンCityパーツ館OVERTOP]


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