【 2000年11月11日号 】

Pentium 4の1.4GHzと1.5GHzの製品版がフライング販売スタート
ES品とは違ってマーキングに“pentium 4”のデザイン文字あり

Pentium 4 1.5GHz販売中Pentium 4来たよ!
【Pentium 4 1.5GHz販売中】【Pentium 4来たよ!】
Pentium 4Pentium 4の裏
【Pentium 4】【Pentium 4の裏】
Pentium 4 1.4GHzPentium 4 1.5GHz
【Pentium 4 1.4GHz】【Pentium 4 1.5GHz】
Pentium 4対応ケース内部Pentium 4対応ケース前部
【Pentium 4対応ケース内部】【Pentium 4対応ケース前部】
CPUクーラーの固定方法?Pentium 4用CPUクーラー
【CPUクーラーの固定方法?】【Pentium 4用CPUクーラー】

 正式な製品版と思しきPentium 4の1.4GHzと1.5GHzがアキバに流れ始めた。複数ショップに極少量入荷し、1.4GHzが約11万円、1.5GHzが約13万円で販売され始めたもの。10月に販売されたメーカー評価用のES品(Engineering Sample)とは一部外観が異なっているのが特徴だ。

 また、アキバではPentium 4に対応したPCケースと、Intelに正式採用されたものと見られるPentium 4用CPUクーラーの参考展示も始まっている。正式発表を待たずに、アキバはPentium 4熱が徐々に高まりつつある。

マーキングに“pentium 4”のデザイン文字

 量産出荷された製品版と思しきPentium 4を販売しているのは、高速電脳PCiN秋葉原OVERTOPUSER'S SIDE本店の4店。価格は1.4GHzが108,000円~118,000円、1.5GHzが127,980円~138,000円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。いずれも、CPU単体を裸の状態で販売するバルク品で、特に付属品などはついていない。

 Pentium 4の販売といえば、すでに10月にメーカー評価用のES品が一部ショップで売られた過去があるが、その当時のES品と今回店頭に並んだCPUは明らかに異なっている。ES品は、それとわかるように、CPU表面のマーキングに「INTEL CONFIDENTIAL」「QY81ES」といった文字が入っていたが、今回店頭に並んだPentium 4にはデザインされた「intel」「pentium4」の文字が大きく刻印され、そのうえES品にはなかった動作クロックやキャッシュ容量などといった製品仕様が、従来のPentium IIIと同様のスタイルで明確に刻まれているのだ。

 Pentium 4の正式発表がまだ行われておらず、データシート等も公開されていない現状では、推測の域は出ないが、これはほぼ確実に量産出荷の製品版Pentium 4と思われる。ES品と製品版に内部仕様の違いがあるのかどうかは不明だが、目視チェックの範囲では形状や構造自体に特に違いは見られない。

 なお、マーキングの詳細は次の通り。1.4GHzは「Intel(R) Pentium(R) 4 1.4GHZ/256/400/1.7V SL4SG COSTA RICA 3039A662-0437 i(M)(c)'00 4039A633」、1.5GHzは「Intel(R) Pentium(R) 4 1.5GHZ/256/400/1.7V SL4SH COSTA RICA 3038A605-0285 i(M)(c)'00 4039A506」。この内容から、基本仕様としては2次キャッシュが256KB、FSBが400MHz、動作電圧が1.7Vであることが予測できる。

電源に続いて対応ケースもお目見え

 アキバでは、ここしばらくPentium 4への対応をうたった電源が相次いで登場しているが、これらに続いて今度はPentium 4対応のPCケースも出現している。

 残念ながら販売が始まったというわけではないが、ツクモeX.では「Pentium 4対応 検証済み」というパネルをつけて対応PCケースのサンプル品を店内で展示中。メーカー名や製品名は明示されていないが、外観デザインがIN WINのIW-S508によく似たケースで、これにPentium 4対応電源が搭載された仕様になっている。

 実物を見る限り、Pentium 4対応PCケースの目新しい点は、CPUクーラーの固定用部品を取り付けるためのネジ穴がケース側にあいていることで、展示品は実際に固定用部品をケース側に取り付け、その上にCPUクーラーを載せた状態になっている。なお、ここで展示されているCPUクーラーはアルミ製ヒートシンクの上に山洋電気製のファンを取り付けたもので、おそらくIntelが純正品として採用したものと見られる。

 Pentium 4の内部アーキテクチャはすでにほとんどが明らかになっているが、電源やケースといったエンドユーザーに直接関わる周辺パーツの仕様はまだ十分に情報が出ておらず、こうした参考展示は大変貴重な情報源と言える。自分自身の目で確認したいという人は同店に足を運んでみるといいだろう。

正式発表前にマザーボードも登場か

 高速電脳によると、20日(月)までにはIntel製のPentium 4対応マザーボードも入荷する予定という。また、USER'S SIDE本店でもIntel製のほか、GIGABYTE製のマザーボードが入荷する予定だとしている。すでにアキバではPentium 4本体と、対応した電源とCPUクーラーは手に入る状態であり、あとはマザーボードさえ揃えば、Pentium 4のシステムを完成させる最低限のパーツが出揃うことになる。

 このままいくと、正式発表前にPentium 4に関する全てのパーツがアキバに出揃ってしまう可能性もありそうだ。

□IW-S508(IN WIN Development)
http://www.in-win.com/framecode/ino_s508.html
□Pentium 4(インテル)
http://www.intel.co.jp/pentium4/
【2000/10/21】Pentium 4 1.4GHzのフライング販売が約14万円でスタート
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20001021/pentium4es.html

 (Intel製CPU)

[撮影協力:高速電脳ツクモeX.PCiN秋葉原OVERTOP]


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