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Pentium 4対応マザーの流通量が急増、GIGABYTEからも新顔
先週の時点ですでに一部ショップで販売が始まっていたIntel純正の「D850GB」は、Pentium 4正式発表直後から多くのショップが販売をスタート。Intelの正規代理店から流通している製品だけに、現在販売されているPentium 4対応マザーボードの中では流通量が最も多く、価格も単体では26,800円~33,800円(詳細は「Pentium 4対応マザーボード販売店一覧」参照のこと)と比較的安価になっている。ただし、手堅いスペックのIntel純正マザーボードだけに、設定に自由度はなく、またCPUクーラー用の固定部品を取り付けるためのネジを別途入手しなければならないという面倒な点もあるため、多くのパワーユーザーからは、ほかのマザーボードが手に入らない場合の“すべり止め”的な存在として見られているようだ。
同様に先週から一部ショップで販売が始まっていたASUSの「P4T」は、今やPentium 4対応マザーボードでは一番人気の製品。価格が単体で37,800円~44,800円(詳細は「Pentium 4対応マザーボード販売店一覧」参照のこと)と高価であるにも関わらず、確実に従来型PCケースでそのまま使える点や、FSB等の設定が豊富である点などが評価され、人気はうなぎ登り。その人気に加え、もともと流通量が少ないということもあって、現時点では品薄傾向が強くなっている。確実に入手したいのならば在庫ショップに早めに足を運ぶ必要がありそうだ。
Pentium 4正式発表後、新たにアキバに姿を現したPentium 4対応マザーボードは、GIGABYTEの「GA-8TX」。この製品は同社特有の青い基板を使っている点と、CPUクーラーの固定用部品が予めプラスチック製ピンを使ってマザーボード上に固定されているというのが特徴。特に後者の特徴は既存PCからの移行組にとっては嬉しい点で、これにより、CPUクーラーの固定用部品を止めるためのネジ穴を持つPentium 4対応PCケースが不要となり、そのまま従来のPCケースを流用できることになる。「P4T」のように、金属製のベースボードをマザーボードの下側にあてがい、そこにPentium 4対応PCケースが持っているネジ穴の代りを用意するという大胆な方法とは違い、とても簡単な方法でPentium 4の“PCケース問題”をクリアしている。ただし、25日(土)時点で在庫店が1店のみと極めて少なく、基本的にシステム販売のみ、という条件になっているため手に入れるのはかなり難しい。今後の流通量増と単体販売に期待したいところだ。なお、25日(土)時点で店頭では単体価格を27,800円と表示していたものの、これはショップ側のミスで37,800円が正しいとのこと(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
いずれも潤沢な流通量とまでは言えないが、少なくともマザーボードは3種類の選択肢があり、入手性か価格か仕様かで選べる状態にはなっている。このあとも、Microstarの「850 Pro」などが近日アキバに登場する予定だ。
□D850GB(Intel)
http://developer.intel.com/design/motherbd/gb/gb_ds.htm
□P4T(ASUSTek Computer)
http://www.asus.com.tw/Products/Motherboard/pentium4/p4t/index.html
□GA-8TX(GIGABYTE)
http://www.gigabyte.com.tw/products/8tx.htm
(Intel D850GB) | |
(ASUS P4T) | |
(GIGABYTE GA-8TX) |
[撮影協力:エルプラザとパソコン工房秋葉原店]
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