【 2000年12月2日号 】

対応PCケースが不要になる待望のPentium 4対応CPUクーラー登場

DP4-6I51DP4-6I51
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 今現在、Pentium 4搭載PCの自作に関するもっとも困った問題といえば、やはりCPUクーラーの固定用部品を止める新しい構造に関連した部分だろう。特に、従来の構造と互換性を持たせたASUSやGIGABYTE製のi850チップセット搭載マザーボードならともかく、Intel純正のi850搭載マザーボード「D850GB」を手に入れた人の場合、新構造に合わせて自らマザーボード側の穴に合った固定用ネジを探すか、ケース側に固定用ネジ穴とネジの付属するPentium 4対応PCケースを新たに入手する必要が出てくる。

 巨大化したPentium 4用クーラーを確実に固定するためにやむなく採用された新構造とはいえ、これでは従来の資産を流用できず、Pentium 4へ移行しようという人には大きな妨げになってしまう。

 しかし、こうした問題もCPUクーラーを製造するメーカーの努力でなんとかなるかもしれない。というのも、今週から一部ショップで販売の始まったCooler Master製Pentium 4対応CPUクーラー「DRACO P4(DP4-6I51)」は、プラスチック製ピンを使ってマザーボード側に簡単に固定できるCPUクーラー固定用部品を同梱しているのだ。この構造は、まさに先週から販売の始まったGIGABYTE製i850チップセット搭載マザーボード「GA-8TX」が採用していた方法と同じもので、これなら確実にPCケースは従来のものをそのまま利用でき、新仕様のPCケースを別途入手する必要がなくなるわけだ。実は10月にソフマップ1号店 Chicago Windows専門館が行った「DRACO P4(DP4-6I51)」のサンプル品展示でも、このプラスチック製ピンで固定可能な固定部品が同梱品として出ており、この時点ですでに同梱する計画はあったらしい。

 なお、近々発売される予定のMicrostar製i850チップセット搭載マザーボード「850 Pro」でも、同様の方法でCPUクーラーの固定用部品を簡単に留める方法が採用されるようだ。Stormが2日(土)から展示を始めているサンプル品を見ると、これもプラスチック製ピンでCPUクーラーの固定用部品が留められているのが確認できる。このぶんで行くと、このままプラスチック製ピンでマザーボードに直接取り付ける簡単な方法が主流になる可能性が高そうだ。

 こうなると、Pentium 4対応マザーボードの中ではIntelの「D850GB」が最も価格が安いため、とりあえず「D850GB」とCooler Masterの「DRACO P4(DP4-6I51)」を組み合わせて購入するというのが、Pentium 4に移行する当面の近道と考えることもできる。

 「DRACO P4(DP4-6I51)」の価格は4,980円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

□DP4-6I51(Cooler Master)
http://www.coolermaster.com/products/cpucooler/willamette/dp5-6i51.html
【2000/10/26】Pentium 4対応の電源やCPUクーラーが相次いで姿を現す
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20001028/etc_p4ps.html

 (CoolerMsater DRACO P4(DP4-6I51))

[撮影協力:高速電脳ぷらっとホーム]


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