【 2000年12月2日号 】

ユニークなメモリカードリーダーが続々と店頭に並ぶ

USB-SSMRWUSB-SSMRW
ZiO!ZiO!

 デジタルカメラや携帯デジタル音楽プレイヤーの普及に伴って、コンパクトフラッシュやスマートメディアなどといったメモリカード類は、今や多くの人にとって必要不可欠なアイテムになっている。だからこそ、これらのメモリカード類をPCで読み書きするためのカードリーダー/ライターも今ではかなりの数に上り、最近では競争の激化から個性的な製品がいくつも登場するようになっている。例えば、今週発売されたアイ・オー・データの「USB-SSMRW」やマイクロテックの「ZiO!」は、その好例。

 「USB-SSMRW」は、1つのスロットだけで3種類のメモリカードが扱えるという特徴を持つ製品。メモリカードはSDメモリーカード、マルチメディアカード(MMC)、スマートメディアの3種類に対応し、著作権保護機能のSDMI規格にも対応している(ただしID付きスマートメディアのID機能には非対応)。これまでにも、コンパクトフラッシュ用とスマートメディア用にそれぞれ対応のスロットを持った2スロットタイプの製品は出ていたが、 1つのスロットで3種類ものカードに対応するという製品は、これが初めて。

 コンパクトフラッシュやメモリースティックなどには未対応だが、SDメモリーカードとスマートメディアを両方常に使っているというような人には便利だろう。なお、PCとの接続インターフェイスはUSBで、対応OSはWindows 98/SEとなっている。実売価格は10,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。複数スロットになる可能性はあるが、そのうち、さらにコンパクトフラッシュとメモリースティックにも対応した複合製品も出てくるかもしれない。

 「ZiO!」は、マルチメディアカード(MMC)用の「ZiO!MMC」、コンパクトフラッシュ用の「ZiO!CF」、スマートメディア用の「ZiO!SM」の3製品があり、いずれもケーブルがなく、USBポートに直接本体を差し込んで使うというユニークな特徴を持つ。サイズは自動車の鍵程度と小型で、重量も約10gと軽い。USB HUBや、フロントパネルにUSBポートのあるPCに直接接続すれば、場所を取らずにいつでもメモリカードの読み書きができるというわけだ。また、コンパクトなため、持ち歩く場合でも苦にならない。

 ただし、USB接続用コネクタのすぐ後ろに本体部分がついているため、場合によっては隣接するUSBポートを物理的に塞いでしまうこともあるので要注意。もしそうなった場合は、同梱されているUSB延長ケーブルを使うことになる。なお、「ZiO!CF」では340MBのIBM Microdriveにも対応し、「ZiO!SM」では将来発売される予定の128MBにも対応するという。OSはWindows 98/MeのほかにWindows 2000にも対応している。実売価格は「ZiO!CF」が4,280円~6,749円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)、「ZiO!MMC」が4,680円~6,749円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)、「ZiO!SM」が4,680円~6,749円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 常にオリジナリティを求める自作PCユーザーならば、メモリカードのリーダー/ライターも個性ある製品を選びたくなるだけに、こうした製品も常にチェックしておきたいところだ。

□USB-SSMRW(アイ・オー・データ機器)
http://www.iodata.co.jp/products/pccard/usbssmrw.htm
□ZiO!(マイクロテックインターナショナル)
http://www.microtechint.co.jp/catalog/zio.htm

 (アイ・オー・データ USB-SSMRW)
 (マイクロテックインターナショナル ZiO!)<)

[撮影協力:PCiN秋葉原T-ZONE.本店]


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