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マザーとカードの着脱がワンタッチでできる便利なケース「CI-8F02」が登場
これはもともとサーバー向けの製品として作られたPCケースで、メンテナンス性と拡張性を最重要視して設計されているのが特徴。サイズ自体はmicroATXケースよりやや大きい程度の小型サイズながら(495×192×370mm[奥/幅/高])、フルサイズATXのマザーボードを収納することができ、なおかつ300Wの電源ユニットを特殊な縦型デザインにして省スペース化を実現、さらにPCケースの奥行きに余裕を持たせることで、マザーボード上の空間を極力フリーにしてメンテナンス時の作業をやりやすくしている。また、このサイズでドライブベイを多く備えているのも魅力で、3.5インチベイは4つ、5インチベイは5つもある。また、サーバー用らしく、フロントパネルには開閉式カバーがついているため、ドライブ類は埃や衝突事故などから保護される。
そして、このPCケースのもっともユニークなところは、拡張カードとマザーボードをネジを使わずにワンタッチで着脱できる点。通常、拡張カードはネジを使ってブラケットとPCケース側のネジ穴を通して固定するが、この「CI-8F02」はブラケット固定部の上側に上下スライド式のプラスチック部品が用意されており、拡張カードを固定するときはこれを下ろしてロックし、外す場合は逆に上にあげてフリーにするだけでいい。また、マザーボードの固定は、通常使われるネジ穴付きのスペーサーは使わず、先端がチューリップのような形状の金属製ピンをPCケース側につけることで、単にマザーボードを押し込むだけでロックし、外す場合は逆に力を入れてマザーボード自体を上に引き上げるだけでいい構造になっている。これなら、拡張カードやマザーボードの入れ替えもドライバー要らずで気軽にできるというわけだ。
マザーボードや拡張カードをしょっちゅう入れ替えるパワーユーザーには、かなり魅力的に映るPCケースに違いない。このところ、見た目や素材の豪華主義に走る傾向にあるPCケース市場にあって、これほど実用的な面でオリジナルのユニークさを強く押し出したPCケースも珍しい。サイズは小さく、ドライブベイは多く、なおかつメンテナンスしやすいケースがほしいという向きには、ちょっとした注目株だろう。実物が気になるという人は、実際にショップに足を運んでチェックしてみるといい。
現在出回っている製品は、ファナティックが国内発売元となっているもので、価格は14,800円~16,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
□CI-8F02(Avance Technologies/ファナティック)
http://www.avance.com.tw/ci-8f02.htm
http://www.fanatic.co.jp/cas_photo.html
(Avance CI-8F02) |
[撮影協力:高速電脳]
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