【 2000年12月28日号 】

未来派デザイン?着脱可能な湾曲ミラー付きPCケースがデビュー

Mirror BlackMirror Black
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 年内の流通ももうじきストップするというのに、またユニークなデザインを採用したPCケースが登場した。今度はまるで最新高層ビルを思わせるような未来派デザインで、着脱可能な湾曲ミラーがフロントについている点が特徴だ。Justyブランドから発売された電源なしATXミドルタワーケースで、製品名は「Mirror Black」と「Mirror White」いう。

 このケース、まずフロントパネル全体のデザインがとてもユニークで、見た目のインパクトはなかなかのもの。中央には上から下まで丸い柱が埋め込まれたかのような曲面があり、これが全て高層ビルの窓のような半ミラー状態になっている。その真ん中にはシルバーのFDDベゼルがあり、そのすぐ下にはまるでオーディオ機器のような横長デザインの電源スイッチが用意されている。全体として、とにかく見た目にこだわった作りになっているのが印象的だ。

 デザインを最大限活かすための構造的な工夫もなかなかな面白い。実はフロントの湾曲した部分は基本的にドライブベイのパネルになっているのだが、これらはドライブ類を装着した状態のまま、その上からワンプッシュで簡単に着脱できる構造になっている。つまり、CD-ROMドライブなどを装着したとしても、パネルを必要なときだけ取り外すという運用を行えば、常に未来的なデザインが保てる仕組みになっているのだ。

 FDDのすぐ下の電源スイッチだけは上下スライドする湾曲パネルで隠され、これを上にスライドさせることでオーディオ機器のスイッチのような横長デザインの電源スイッチが現れる仕組みになっている。このあたりは、いかにも近未来SFに出てくるマシンの操作パネルにイメージがよく似ている。

 また、ドライブベイがとにかく多く、5インチベイが4個、3.5インチベイが2個、シャドー3.5インチベイが5個もあり、計11個のドライブを搭載することができるのも大きな特徴。また、内部前面に8cmファンを2つ、背面に8cmファンを1つ取り付けることができ、さらにPentium 4に対応したクーラー固定用ネジ穴まであるなど、なかなか機能的にも充実している。

 色は「Mirro black」という黒モデルと「Mirror White」という白モデルの2種類。パーソナルPCというよりもサーバー向けの製品と思われるが、電源がないということもあって実売価格が5,980円と安いのもまた魅力だ(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 デザインという意味でも、ドライブベイの多さという意味でも、オリジナリティあふれるPCケースを望む人にはちょっとした有望株には違いない。20世紀の締めくくりとして、この年末年始の休みはユニークなPCケースに挑戦してみるというのはいかが?

□Justy(トライコーポレーション)
http://www.justy.co.jp/

 (Justy Mirror)

[撮影協力:FRESH FIELDツクモParts王国]


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