【 2000年12月28日号 】

5インチベイ収納型の4インチTFT液晶ディスプレイが発売される

LCM-T041ALCM-T041A
LCM-T041ALCM-T041A

 なんと、5インチベイの中に収納できる4インチTFT液晶ディスプレイが発売になった。まるでカーナビのディスプレイのように、必要なときだけドライブベイから水平に引き出して使えるというユニークな製品だ。ロジテックが発売したもので、型番は「LCM-T041A」。

 この製品は構造上、一旦ディスプレイをドライブベイに収納してしまうと、まるでCD-ROMドライブか何かのように目立たない存在になるものの、使用するために引き出すと、今度は逆にもっとも目立った存在になる不思議な製品。引き出したディスプレイは、途中から上に折り曲げるように立ち上がらせて使う構造で、まさに見た目はカーナビのインダッシュディスプレイのよう。ただし、残念ながらこの一連の動きは手動で行うものであり、電動というわけではない。

 液晶はTFTの4インチサイズで、対応解像度は640×480ドット。もちろんカラー(26万色)に対応している。VGAケーブルは既存のビデオカードの出力をブラケット部から内部の5インチベイ部分まで同梱のケーブルで延長する構造で、さらに、ディスプレイ右側面にほかのディスプレイにそのままスルーで出力するためのコネクタも用意されている。電源は5インチドライブなどで使われる通常の12V電源を利用するほか、独立した電源スイッチもあるため、運用次第で省電力効果も期待できそうだ。

 視野角を含めた表示品質は決して優れているとは言い難いものの、この省スペース性と構造の妙は実に魅力的。本来はサーバー向けの製品だが、小型PCフェチの人も大いに刺激を受ける製品に違いない。

 サブPC用として使うなり、サーバーのディスプレイに使うなど、いろいろな使い方が考えられそう。GeForce2 MXのTwinViewやG400のDualHead機能を利用し、片側をこのディスプレイに出力するという方法をとれば、常用のPCでも何か面白い使い方ができるかも知れない。

 実売価格は52,800円で、パソコンハウス東映が販売中。

□LCM-T041A(ロジテック)
http://www.logitec.co.jp/press/2000/1219.html

 (ロジテック LCM-T041A)


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