S3の亡霊？SONICblueブランドのFire GLビデオカードが発売に

　アキバにS3/DIAMONDの亡霊現る…というのは冗談だが、一部ショップに新社名SONICblueになってから初のビデオカードが並び始めている。すでにS3/DIAMOND時代にビデオカードとビデオチップの事業から撤退した会社とはいえ、ワークステーション向けのビデオカードFire GLシリーズだけは生き残ったため、SONICblue製品として新たに投入されたもの。

　TWO-TOP秋葉原1号店に入荷したのはジオメトリーエンジンとしてIBM GT1000、ラスターエンジンとしてIBM RC1000を搭載したSONICblueブランドの「Fire GL2」。メモリにDDR SGRAMを64MB搭載し、AGP4xに対応している。プロ用ビデオカードのため、性能もさることながら実売価格が168,000円と高価なのに驚かされるが（詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと）、化粧箱のデザインもほかにはないユニークさで驚かされる。大きな黒い箱の中央部には、黄土色の“FGL TWO”の文字が円で囲まれるように記されているため、配色の妙もあって、まるで家紋か蒔絵を施した豪華な漆器のように見える。狙っているのかどうかは不明だが、日本人にとっては確かに高級感を感じさせるデザインではある。

　さすがに誰でも買える代物ではないが、自作PCユーザーならば、SONICblue製のビデオカードがちゃんと存在しているということだけは、基礎知識として頭に入れておきたいところだ。

　なお、2000年10月の時点で店頭デモを行っていたUSER'S SIDE本店では、26日(金)入荷予定として予約を受付中。

□Fire GL（SONICblue）
http://www1.bethecreator.com/html/products/firegl2.html
http://www.firegl.com/

（SONICblue Fire GL2）

[撮影協力:TWO-TOP秋葉原1号店とUSER'S SIDE本店]

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