【 2001年2月24日号 】

FSB 266MHz対応の新型Athlonがデビュー、1GHzから1.2GHzまで3種類
マーキングに若干の変化あり、1.2GHzは実売価格4万円前後

新型Athlon入荷実売価格は3万円台
【新型Athlon入荷】【実売価格は3万円台】
新型Athlon(表)1GHzマーキング
【新型Athlon(表)】【1GHzマーキング】
新旧マーキング比較Socket A決戦兵器!!
【新旧マーキング比較】【Socket A決戦兵器!!】

 FSB 266MHzに対応した新型Athlonがついに発売となった。初陣は並行輸入品として入荷してきた1GHzと1.13GHzと1.2GHzの3種類で、いずれもバルク品として販売が始まっている。

 先に出回っているFSB 266MHz対応マザーボードやDDR SDRAMとあわせ、これでFSB 266MHzの新環境を構築するパーツが全て出揃ったことになる。

マーキングは「B」から「C」へ

 今週から出回り始めた新型Athlonは、FSBの仕様が従来の200MHz(100MHzのDDR)から266MHz(133MHzのDDR)にアップした最新バージョン。CPUとしてはFSBが1.33倍になった以外に大きな変更はないものの、AMD-760(761)やMAGiK1などDDR SDRAM対応の最新チップセットを搭載したマザーボードと組み合わせることで、FSBの高速化と同時にメモリ帯域の大幅アップが実現できるといったメリットがある。アキバではマザーボードとDDR SDRAMが先行して出回るかたちになっていたが、これでようやく全てのパーツが出揃い、一般ユーザーが利用可能な態勢となった。

 新型Athlonは仕様が新しくなっているとはいえ、従来モデルと型番は変わらず、形状にも変化はない。1.2GHzモデルではFSB仕様で2種類のバージョンが存在することになるが、両者を並べて比較しても異なっているのはマーキングのみで、Ordering Part Numberの最終桁が「B」から「C」へと変わっているのが唯一の変化。この部分は“Max FSB”を表す欄で、「B」が200MHz、「C」が266MHzの意味を持つ。実物を手にしても、この一文字を見る以外に両者を見分ける術はないので、予備知識として頭に入れておくといいだろう。

1.2GHzの初回ロットはL1クローズ

 初回ロットのみの限定仕様という可能性もあるが、最近では珍しくL1ブリッジがクローズされているのも新型Athlonの特徴。これまでの仕様どおりであれば、現在出回っている新型AthlonはFSBが266MHzになったうえ、デフォルトで内部クロック倍率の変更が可能になっている製品ということになる。ただし、これは1.2GHzのみの話で、1GHzと1.13GHzはL1がオープンになっている。

 流通量は出始めにしては比較的多く、特に1.2GHzは20近くものショップで在庫が確認できた。実売価格が従来モデルと比較して大きな差がないこともあり、最新チップセット+DDR SDRAMと組み合わせるかたちで新型Athlonへの人気は一気に高まりそうだ。

 実売価格はAthlon 1GHzが29,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)、Athlon 1.13GHzが33,200円~35,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)、Athlon 1.2GHzが35,500円~42,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。なお、Stormでは新型Athlon 1.2GHzとPC2100 DDR SDRAMを組み合わせたPCを店内でデモ中。そのスピードを体感したい人は足を運んでみるといい。

□Athlon(日本AMD)
http://www.amd.com/japan/products/cpg/athlon/
http://www.amd.com/japan/news/prodpr/nr20161.html

 (AMD FBS 266MHz対応Athlon)

[撮影協力:CUSTOMPC-SuccessUSER'S SIDE本店高速電脳]


[次の記事]: Apollo Pro266搭載マザーが登場、Pentium IIIでもDDR SDRAMが利用可能に

[ Back ]戻る  

Copyright (c) 2001 impress corporation All rights reserved.
E-Mail:akiba-pc-info@impress.co.jp