|
SiS730S搭載マザーボードの第1弾としてASUS「A7S-VM」が登場
SiS730Sは1チップの中にNorthBridgeとSouthBridgeのほか、ビデオやLANインターフェイスなども統合したSiS製のSocket A用最新統合型チップセット。Socket A用の統合型チップセットとしてはVIAのApollo KM133が先行しているが、SiS730Sはこれに続く第2弾ということになる。
このSiS730を搭載した初のマザーボードとなったのがASUSの「A7S-VM」。microATXフォームファクタの製品で、ビデオのほか、サウンドとLANインターフェイスもオンボード搭載し、また、オーバークロック用の機能も持つ。この機能を利用することで、例えばFSBは100MHzだがメモリは150MHz、FSBとメモリともに150MHz、といった任意の設定ができる。本来、このマザーボードはコストパフォーマンスを追及する低価格PC向けの製品と思われるが、こうした自作PCユーザー向けのカスタマイズ性も持っている点は評価できる。
ただし、このマザーボードには注意しなければならない点がいくつかある。まず、チップセット本来の仕様とは関係なく、この製品ではFSB 266MHz(133MHzのDDR)をサポートしていない。初期ロットのみの制限である可能性は高いが、この点に関して公式なアナウンスは特に何も出ていない。また、これもチップセットとしてはサポートしているはずの外部AGPについても、このマザーボードではサポートしていない(AGPスロットが搭載されていない)。これはAGPよりもPCIによる拡張性を重視したためとみられる。ちなみに、LANインターフェイスもチップセット側の機能は使っておらず、Realtek製のLANコントローラーを別途搭載している。少なくとも初期ロットの製品についてはSiS730S自体の性能を全て使った仕様にはなっていない、という点は頭に入れておく必要がありそうだ。
性能の高さを追及する人には向かないが、DuronやAthlonの下位モデルと組み合わせたサブPC用などには最適な製品と言えそうだ。同じSiS730Sを搭載したElite製のマザーボードも近日出回る見込みだ。実売価格は14,300円~16,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
□ASUSTek Computer
http://www.asus.com.tw/
【2001/3/3】SiS730Sチップセット搭載マザーボードのデモ開始、入荷は来週
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20010303/etc.html#sis730s
(ASUS A7S-VM) |
[撮影協力:コムサテライト3号店とPCiN秋葉原と高速電脳]
[↑前の記事]: | DDRとSDR両対応のSocket 370マザー「Pro266 Master」がデビュー |
[↓次の記事]: | 世界初のCrusoe搭載マザーボードが登場、メモリもオンボード |
Copyright (c) 2001 impress corporation All rights reserved.
E-Mail:akiba-pc-info@impress.co.jp
|