見た目ではMXと変わらず？GeForce2 MX400/MX200搭載カード登場

【 2001年3月17日号】

見た目ではMXと変わらず？GeForce2 MX400/MX200搭載カード登場

　NVIDIAが6日(火)に発表したばかりのGeForce2 MX200とGeForce2 MX400を搭載したビデオカードが、もうアキバに出回り始めている。いずれもInno3Dブランドで知られるInnoVision MultiMediaの製品で、低価格な点がウリ。
　GeForce2 MX200とGeForce2 MX400は、発表によるとメモリの対応範囲を限定した廉価版ビデオチップで、従来のGeForce2 MXが128bit SDR／64bit DDR／64bit SDRメモリに対応していたのに対し、GeForce2 MX200は64bit SDRのみ、GeForce2 MX400は64bit DDR／128bit SDRのみの対応に限定されている。プレスリリースを見る限りでは、これ以外に特に変わった点などは明記されておらず、動作クロックに関する変化にも触れられていない。
　NVIDIAの資料によると、Fill RateはGeForce2 MX400が400M Pixels/s,800M Texels/s、GeForce2 MXとGeForce2 MX200が同じ350M Pixels/s,700M Texels/sということになっており、これがGeForce2 MXファミリーの中でのランク付けにあてはまるらしい。しかし、なぜメモリのデータ転送バンド幅が同じGeForce2 MXとGeForce2MX 400で後者のほうがFill Rateが良く、またメモリバンド幅が半分のGeForce2 MX200がGeForce2 MXと同じFill Rateなのか、理由は良くわからない。
　出回り始めた製品は、GeForce2 MX200と32MB SDRAMを搭載したAGP用の「Tornado GeForce2 MX200」、GeForce2 MX400と32MB SDRAMを搭載したPCI用とAGP用の「Tornado GeForce2 MX400」の計3製品。ただし、前者はGeForce2 MX200搭載だとはっきりわかるオリジナルのリテールパッケージを採用しているものの、後者は既存のGeForce2 MX搭載製品「Tornado GeForce2 MX」のリテールパッケージをそのまま利用し、シールで小さく「MX(400)」と書いてあるだけで、なかなか区別をつけづらい。もっとも、GeForce2 MX400に関してはSDR SDRAMとセットにして使う限りは128bitインターフェイスでアクセスするという意味でGeForce2 MXとかわりがないので、従来のGeForce2 MX搭載製品にそのままGeForce2 MX400が載ったものだとしても不思議ではない。
　製品仕様が似ているのと同じで、実はビデオチップも外観では従来のGeForce2 MXと区別がつかないのが実状。実際に今回発売された2製品を入手し、ヒートシンクをはずしてビデオチップのマーキングを確認してみたところ、どれもまったく同じでであることが確認できた。細かな番号の羅列に違いは見られるものの、「GeForce2 MX」という大きなロゴが1つあるだけというシンプルなデザインは同じで、MX200やMX400というオリジナルの文字や記号は見られない。
　GeForce2 MX400はともかく、特にGeForce2 MX200はハードウェアT&L搭載ビデオカードの価格をさらに引き下げる可能性があり要注目。GeForce2 MXシリーズのラインナップが下に伸びたことで、またNVIDIAのシェアが大きく伸びる可能性がありそうだ。
　実売価格は「Tornado GeForce2 MX200」が8,980円～9,980円（詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと）、AGP用の「Tornado GeForce2 MX400」が11,800円（詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと）、PCI用の「Tornado GeForce2 MX400」が13,300円～13,800円（詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと）。
□Tornado GeForce2 MX400/MX200（InnoVision Multimedia）
http://www.inno3d.com/mx_400_press.html
□GeForc2 MX（NVIDIA）
http://www.nvidia.com/products/geforce2mx.nsf/

　（Inno3D Tornado GeForce2 MXシリーズ）

[撮影協力:クレバリー1号店とクレバリー3号店と高速電脳]

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