【 2001年3月17日号 】

SiS730SのAGPはNVIDIA専用?EliteのSocket Aマザー「K7SEM」に謎

Elite K7SEMElite K7SEM
Elite K7SEMElite K7SEM
Elite K7SEMElite K7SEM

 ビデオ機能統合型のSiS730Sチップセットを搭載したSocket A対応マザーボードがEliteからも登場した。製品は以前からショップでデモやサンプル展示が先行して行われていた「K7SEM」。先週のASUS「A7S-VM」と同じmicroATXの小型マザーボードだが、ASUS製と違ってFSB 266MHz(133MHzのDDR)を公式にサポートしている点と、AGPスロットを持っている点が大く違う。なお、どういうわけかEliteの日本法人である日本エリートグループは、この「K7SEM」のニックネームを「サムライの浮気」と名づけている。

 「K7SEM」はEliteの製品としては初めてのSiS730Sチップセット搭載マザーボードで、チップセット自体がビデオ機能やサウンド機能を内蔵しているほか、マザーボード上にRealtekのLANコントローラーも搭載しているため、PCで利用する基本的なデバイス類はほとんど標準で持っているという、非常にコストパフォーマンスの高い製品。最大の特徴はSiS730S搭載マザーボードで初めてFSB 266MHzのサポートをうたった製品であり、なおかつ初めてAGPスロットを1つ備えていること。先に出たASUS製のSiS730S搭載マザーボード「A7S-VM」は、FSBが200MHzまでと限定されていたほか、AGPスロットは搭載されていなかった。つまり、カタログスペックからすると、「K7SEM」はSiS730Sチップセットの仕様を最大限に引き出した初めての製品ということになる。

 実売価格も非常に安く、コストパフォーマンスという意味では抜群の存在だが、実はこの製品にはちょっとした謎な点もある。というのも、この製品の特徴でもあるAGPスロットについて、マニュアルには見慣れない奇妙な注意書きが書かれているのだ。それは「Note:The AGP slot only supports NVIDIA 4xAGP cards.」というもの。つまり、内蔵ビデオ機能以外のAGP対応ビデオカードを使う場合は、NVDIA製のAGP 4x対応ビデオチップを積んだカードに限定されてしまっているわけだ。もっとも、アップグレード用のビデオカードを使うとすると、それがもっとも現状では現実的な選択であることは確かだが、それにしてもAGPスロットが特定ビデオチップメーカーの限定仕様になっているというのも珍しい。

 これがチップセット側に起因するものなのか、それともマザーボード側の仕様によるものなのかはわからない。いずれにしても、マニュアルを見る限り、この製品のAGPスロットが事実上NVIDIA専用になっているという点については予め頭に入れておく必要がある。

 実売価格が11,800円~12,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)と安いため、AGPの限定仕様を割り切って使えば、非常にコストパフォーマンスの高い魅力的な製品であることは確か。

□K7SEM(Elitegroup Computer Systems)
http://www.ecs.com.tw/product/k7sem.htm
□サムライの浮気(日本エリートグループ)
http://www.ecsjpn.co.jp/news/news109.htm
【2001/3/10】SiS730S搭載マザーボードの第1弾としてASUS「A7S-VM」が登場
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20010310/etc_a7svm.html

 (Elite K7SEM)

[撮影協力:コムサテライト3号店]


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