【 2001年4月7日号 】

ゴージャスな特別仕様マザー「CUSL2-C BlackPearl」が発売に

CUSL2-C BlackPearlCUSL2-C BlackPearl
CUSL2-C BlackPearlCUSL2-C BlackPearl
CUSL2-C BlackPearlCUSL2-C BlackPearl

 マザーボードに対する評価が機能性より見た目や高級感で大きく左右される風潮が、そろそろ本格的になってきたのかも知れない。ここ数年、マザーボードの基板を赤や黒の特別な色に変え、チップセット用のヒートシンクまで銀や金にして豪華なイメージをメーカー側が演出しようとする例が相次いでいるが、ついには最大手メーカーのASUSまでもが同様の戦略に手を出し、リテールパッケージのデザインや付属品にまで手を加えるという、さらに一歩進んだ演出ぶりを見せている。

 今週発売されたASUSの「CUSL2-C BlackPearl」は、ASUSとしては初の限定プレミア仕様のマザーボード。機能的にはi815EPチップセット搭載Socket 370対応マザーボード「CUSL2-C」とほぼ同じで、1MHz単位でFSBを自由に設定できる機能もそのまま引き継がれている。しかし基板の色を黒、チップセット用のヒートシンクを金色に変更したうえ、さらにリテールパッケージのデザインまでオリジナルの特別バージョンにするなど、既存製品とは一線を画すための、ゴージャス感を高める演出があちこちに施されている。リテールパッケージは表面を黒で統一しつつ、表彰状のような花をモチーフにした縁取りまで施し、一見するととても豪華な贈答品のよう。また、マニュアルの表紙も同様のデザインを採用し、中身は初心者向けにアレンジされている。

 さらにユニークなのは、CPUソケットの両脇の基板に保護シートがとりつけられているところで、これは今まで見たこともないという意味で、とても目新しい。一体どれほどの効果があるのかは不明だが、これがあることで、CPUクーラーを固定する際にクリップの先などで基板を傷つけるのを防ぐことができるという。

 全体としてやや過剰な演出という気もしないではないが、これも既存のパワーユーザーではなく、まだ自作PCの世界に入って日の浅い初心者を取り込む新しい試みのようだ。今回の製品がメーカー側の思惑通りの効果を出すのであれば、このあとも第2弾、第3弾と似たような製品のリリースが続くことになるに違いない。実売価格は16,480円~17,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 なお、この製品にはPersonalized Boot Logo Utilityという、Boot時のBIOS画面を好きなイメージに書き換えるツールが付属し、ASUSのロゴとマザーボードの型番が記されたペン型ドライバーも同梱されている。

□CUSL2-C BlackPearl(ASUSTeK Computer)
http://www.asus.co.jp/whatsnew/whatsnew2103.html#cusl2-c_bp

 (ASUS CUSL2-C Black Pearl)

[撮影協力:PCiN秋葉原ツクモパソコン本店IIソフトアイランドギガパレス秋葉原本店高速電脳PC-Success]


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