【 2001年4月14日号 】

超豪華な京友禅柄キーボードが発売に、価格は約5万円

漆塗りキーボード漆塗りキーボード
漆塗りキーボード漆塗りキーボード
漆塗りキーボード漆塗りキーボード

 もともとキーボードのジャンルでは珍品は多いが、機能的にごく普通でありながら、価格が5万円もするという高額な日本語109キーボードは、おそらくこれが初めてかも知れない。その製品は全面に友禅模様を施した日本語109キーボードで、キーボードに強いことで知られるクレバリー1号店が実際に店内に展示して販売を始めている。

 そのキーボードは機能面で特に市販のものと差はないものの、キーボードの本体カバー部の上側全てに繊細華麗な友禅模様が描かれているため、異様なほど見た目が豪華。厚く塗られた塗料と染料は独特の色彩と光沢でとても瑞々しく、視界にそれが少し入るだけで思わず目を奪われてしまう。以前にも似たような製品として、漆工芸による約10万円の手描き本金蒔絵PCケースが売られた際、オプションで漆塗りの日本語キーボードが売られたこともあったが、今回のように伝統工芸によって仕上げられたキーボードが純粋に単品販売されるのはこれが初めて。

 キーボード自体は、メカニカルタッチのキーで定番商品となっているFILCOブランドの「FKB-109J BJ」がベースで、機能的な拡張は一切せず、純粋に友禅模様による修飾だけが施されている。同店の話によると、これは実際にFILCOブランドのダイヤテックから一品物として入荷したそうで、純正品としてこのままメーカー保証が受けられるという。

 FILCOブランドといえば、メカニカルタッチの玄人好みのキーボードを出す一方、キーボードのボディ部をアルミや透明アクリル板で仕上げた製品を投入するなど、ユニークな製品を出していることでも知られる。今回も、どうやらその延長で出てきたものらしい。友禅模様はキーボードの本体カバー部上側のみで、下側はプラスチックの素材色がそのまま剥き出しになっているため、横から見ると違和感もあるが、これはコストの関係もあるのかも知れない。

 この製品を実用として使いたいと思う人がいるのかどうかはわからないが、とにかく一見の価値は大いにある。アキバに足を運ぶ機会があるのならば、実際に同店へ足を運んで実物を目にしてみるといいだろう。きっと新鮮な驚きを覚えるに違いない。誰かが買ってしまうまでの間は、直接目にするチャンスがあるはずだ。実売価格は49,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。なお、インターフェイスはPS/2に対応している。

【2000/8/12】衝撃の問題作その3、漆工芸による10万円「手描き本金蒔絵ケース」
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20000812/etc_makie.html

 (FILCO FKB-109J)

[撮影協力:クレバリー1号店]


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