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Pentium 4 1.7GHzがデビューと同時に、従来モデルの価格が急落
従来モデルは大バーゲン、Pentium 4が売れ始めた?
【RIMMなしは5万円割れ】 | 【パッケージ】 |
【Pentium 4 1.7GHz】 | 【RIMM 64MB×2同梱版】 |
【w/0MB Memory】 | 【メモリの表記無し】 |
【世界最速】 | 【全シリーズ】 |
変更点の多い新モデルの登場だったことと、既存モデルの価格急落という現象も起こって、これまでPentium 4に対して冷めていたマーケットも新たな動きが出始めたようだ。
●ステッピングと電圧が変更に
Pentium 4 1.7GHzでの変更点は、まずステッピングの変更があげられる。Pentium 4は今回の1.7GHzを皮切りに従来のモデルも含めてCPUコアがCステッピングへと変更されるため、これによる細かなバグフィクスはもちろん、さらなる高クロックでの安定性向上がはかられると見られている。これまでにも、ステッピング変更のタイミングで「オーバークロック耐性」と言われる、正規以上のクロックによる動作限界値が上昇している例は多く、パワーユーザーにとっては見逃せない重要な変更点だ。
実際、ネット上ではずいぶん早くからPentium 4 1.7GHzサンプル品を使った2GHz超のオーバークロック実験例が報告され、話題になっていた。ただし、今回はステッピングの変更のほかにも、動作電圧が1.7Vから1.75Vへと上昇したことによる消費電力と発熱量の増大もあり、冷却システムへの配慮はこれまで以上に必要になる。また、先行して出回っていたマザーボードを使う場合には、ほぼ確実にBIOSの更新が必要になるので要注意だ。
●RIMMなしリテールパッケージも
このほか、リテールパッケージの種類が増えているというのも大きな変更点。これまでPentium 4は、RIMM 64MB×2あるいはRIMM 128MB×2を同梱した2種類のリテールパッケージが売られていたが、今回からはRIMMが同梱されていないCPU単体のタイプも新たに加わっている。RIMMを普及させる目的があったとはいえ、これまでPentium 4のリテールパッケージはメモリとのセット価格しかなく、結果的に“Pentium 4=高い”というイメージが付きまとっていたが、これで他製品との比較もしやすくなり、ようやく“普通”の状態になったと言える。
また、従来モデルとの一時的に逆転現象を引き起こしてしまうほどの低価格ぶりにも驚かされる。実売価格はRIMM 64MB×2同梱版で57,600円~69,999円、RIMM 128MB×2同梱版で68,800円~80,800円、RIMMなし版で45,800円~49,900円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。さらに、この1.7GHzの登場にあわせて既存モデルの価格が劇的に下がり、1.5GHzはRIMM 128MB×2同梱版もRIMM 64MB×2同梱版も最安値で約3万円の値下がり、1.4GHzも同様に1万円前後も下がっている(詳細は「CPU最安値情報」参照のこと)。そのうえ、4月末付近にはまた大きく価格が下がるといわれており、Pentium 4のこれまでの高価なイメージからすると、まさに今は大バーゲン状態だ。
●Pentium 4が売れ始めた?
そして、一番変わったと言えるのは、この1.7GHzの販売が好調なこと。各ショップの話によると、1.7GHzの売れ行きはこれまでのPentium 4の絶不調ぶりからは信じられないほど好調で、すでに在庫がつきかけているというショップは多い。また、連休前という事情もあって、卸の代理店にも大量の発注がきているのだという。対応マザーボードも動き始めたようで、一部の製品はすでに品薄傾向になる現象も起きている。
既存のシステムからPentium 4に移行する場合、マザーボードはもちろん電源やメモリも全て新調する必要があるため、コストの高さは相変わらずだが、これで以前より敷居が低くなったのは確か。ステッピング変更や、2GHzまであと300MHzという高い動作クロックなどテクニカルな新味もあって、少なくとも1.7GHzの出足は好調のようだ。
このあとの従来モデルの大幅価格改定も考えると、そろそろPentimu 4がブレイクする時期がやってきた、と言えるのかも知れない。
□Pentium 4(インテル)
http://www.intel.co.jp/jp/pentium4/
(Intel Pentiumシリーズ) |
[撮影協力:PCiN秋葉原と高速電脳とUSER'S SIDE本店とOVERTOP]
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