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次世代CPU“Tualatin”対応をうたったマザーがABITから登場
“Tualatin”とは最新の0.13μmプロセスで製造される新型Pentium IIIのことで、動作電圧が1.2Vにまで引き下げられ、形状もCPUコア上にIHS(Integrated Heat Spreader)と呼ばれるアルミのカバーがつけられた新たなFC-PGA2になる予定になっている。システムバスの電気仕様も変更されることからチップセット側も対応が必要となり、Intelはまずi815EのBステップが対応することになっていたが、今回のApollo Pro133A搭載マザーボード「VH6T」が本当に“Tualatin”対応だとするならば、これに関してはVIAに先を越された格好になる。
「VH6T」が搭載するApollo Pro133Aが従来と同じものなのか、ある特定のリビジョンのものを使っているのかは不明だが、ABITのWeb上にある製品情報には「Supports Intel Pentium III Socket 370 processor(Base on 100/133MHz clock) /(VRM8.5)FC-PGA & FC-PGA2」とFC-PGA2への対応についてははっきり明記されている。ただし、厳密にはFC-PGA2というのは、現行CoppermineコアのPentium III 1GHzでもDステップ品が採用することになっており、「FC-PGA2=“Tualatin”」とは本来的には言えない面もある。あくまで、“Tualatin”対応だとうたっているのは国内代理店のバーテックスリンク側の発表のみなので、この点はよく頭にいれておく必要がある。
拡張スロットの構成はAGP×1、AMR×1、PCI×4、ISA/PCI×1、DIMM×3。設定範囲はFSBが60MHz~200MHzまで34通り、コア電圧が1.05V~1.825Vまで0.025V刻みとなっている。“Tualatin”に対応したという以外は特に目立った特徴がないという面もあるが、「VH6T」はSoftMenu IIIなどABIT得意のマニア向け設定機能などが充実しており、今から将来の新型CPUを意識した構成でPCを組み立てたいという場合には有力な選択肢になるかも知れない。実売価格は12,800円~15,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。なお、ABITの製品情報によると、VIAのCyrix IIIやC3はサポート対象に入っておらず、現行Cyrix IIIの1.9V電圧もサポートされていないので要注意。
バーテックスリンクの発表によると、ABITからはi815EのBステップ品を搭載した“Tualatin”対応のSocket 370マザーボード「ST6」「ST6-RAID」も5月中旬以降に発売される予定という。
□VH6T(ABIT/バーテックスリンク)
http://www.abit.com.tw/english/product/motherboards/vh6t.htm
http://www.vertexlink.co.jp/product/platform/abit/vh6t/main.html
http://www.vertexlink.co.jp/news/press/2001042701.html
(ABIT VH6T) |
[撮影協力:コムサテライト3号店と高速電脳とPCiN秋葉原とクレバリー1号店]
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